ITが分からない求人ライターが多い3つの理由
おそらく、企業の人事・採用担当なら「ITを理解していない求人ライターが多すぎる」と思ったことがあるでしょう。
なぜ、求人ライターにITが分からない人が多いのか。その理由は以下の3つです。
そもそも職種・業種に興味がない
聞き馴染みのない言葉ばかりで覚えられない
社内にノウハウ・ナレッジがない
以前にも書いたとおり、求人ライターになりたい人はほとんどいません。雑誌や新聞の記事を書くライターやキャッチコピーを書くコピーライターになりたくて、その第一歩として求人ライターになっただけです。
彼ら彼女らからしたら、求人ライターは踏み台に過ぎず、早い段階で転職するつもりなので、ライディングは頑張るものの、職種・業種の知識を磨くつもりはありません。
そのため、ただでさえ難しいITを真面目に勉強する求人ライターは少ないでしょう。
もちろん、中には真面目に勉強しようとする求人ライターもいます。しかし、調べてもわからない言葉の羅列に、多くは途中で挫折してしまいます。
未経験からITエンジニアに転職した人でさえ挫折する人が多いのですから、ITが本業ではない求人ライターはなおのことです。
その結果、多くの求人メディアや制作会社(代理店)にはITのノウハウ・ナレッジが貯まりません。特にITを理解できる求人ライターや営業は引く手あまたなので、早々と人材業界から去っていきます。
このような循環を繰り返すため、取材で開口一番「御社の働きやすさは?」と質問する求人ライターがあとを立たないわけです。
人事からすれば、「仕事の魅力を聞けよ!!」と思うことでしょう。良し悪しは別として、これが求人メディアの実態です。
私がnoteを書いている理由の一つが、ITが分かる求人ライターを増やしたい、です。もっといえばITに限らず、技術領域の分かる求人ライターを増やしたいと考えています。
そうしなければ、いつまで経っても求人メディアという業界は素人集団としか認識されないからです。
求人ライターも営業も、人材業界は踏み台くらいにしか考えていない、この状況を変えたいと考えています。
もちろん、全員がそう思っているわけではありませんが、次のステップのための実績づくりと考えている人が主流なのは事実です。
この状況を変えないと、お客様は素人に高い金を払って的はずれな求人を受け取ることになります。それは詐欺ではないでしょうか。
結果を約束はできないものの、高い精度をもって求人を制作するのが私達の仕事です。それを実直に続けることで業者扱いではなく、プロとしてリスペクトされるのではないでしょうか。
今の状況は私たち自身が生み出しています。それを変えられるのもまた、私たち自身です。