毒親からの脱出計画4
前回の記事で報告した通り、相談迷子になり、心も体も疲れてしまった。
今回はカメの行進ながら当初挙げていた行動計画(下記)について報告したい。
まず、これらの項目を分類してみると
こんな風に分けることができる。
するとどうだろうか
実は特別なことは
「毒親に引っ越し先をわかりにくくする手続きや支援の種類と方法」
ぐらいである。
他は、あらかじめ一人でできることと結婚や引っ越しに伴う諸々の手続きと同じことがわかる。
そこでとりあえず、引っ越し先の見繕いから始めた。
引っ越し準備
ここで覚えておいてほしいことは、引っ越しにはお金がかかること。
支援施設や友人宅(賃貸であれば大家さんの許可が必要なことも)を頼ることができたらそちらの方が良いだろう。
初期費用として大まかに
・引っ越しの費用(業者に頼む場合) 3万円程度
・物件を借りる費用 家賃の4~6か月分程度
・家具家電 15万円~20万円以上
・雑費 1万円
仮に5万円の物件に住むとしたら40万円はかかる試算である。
経済的DVに合っている私にその金額は大きい…。
かといって頼れる友人もいない。
そこで目を付けたのがシェアハウス。
もちろん、メリットやデメリットはあるが費用は抑えることができる。
実際にかかった費用は
・引っ越しの費用(自力+宅急便) 1万円(そもそものものが少ないため)
・物件を借りる費用 保証金+家賃1か月分+共益費 8万円
・家具家電 0円
・雑費 洗剤類+ティッシュ+スリッパ 3千円
全て合わせて10万円。
これを安いと取るか、高いと取るかは人次第。向き不向きもあると思う。
このほか、マンスリーマンション・ウィークリーマンション・レオパレスなども検討したが、私の場合はシェアハウスに落ち着いた。
何よりも家賃と光熱費合わせて5万円。
毎月の固定費と思うと安く済ませたい。
さらに、管理会社にもよるがシェアハウスの場合、短い入居期間に対応している場合が多い。
毒親から逃げることを念頭に、いざというときにはすぐに動き出せるよう、身軽に、費用も抑えておく必要がある。
転出と支援の申請
まず先に謝っておきたい。
これから話すお話は、私の経験談。
支援措置については、必ず役所に確認したほうがいい。
私の失敗も含め、教訓にしてほしい。
まず初めに、私は居住地と勤務先の地域が異なる。
勤務先であれば、行動に多少の自由はきくが、居住地では難しい。
そのため、居住地の役所へ行ったのは一度きり。
本当に偶然が重なり、ある日毒親に予定が入り、私への監視の目が緩んだ。決行するならその日しかない。猶予は3時間。時間との勝負である。
早速役所へ向かった。
最低限のミッションは転出の手続きを行うこと。(現在はマイナカードでも可能)
一番の目的は支援措置の相談。
早速窓口で手続きに向かう。そこで初めて「支援措置の申請をしたい」と伝える。
*可能であればあらかじめ電話で役所に伝えておく方が良い。
「〇月〇日に支援措置について相談したい」など。担当者や支援員さんに繋がらない可能性がある。
その日は運よく、支援員さんと話すことができた。
その時に説明を受けたのは以下。
・居住地(私の場合転入先)でしか申請ができないので、転出してしまうとこちらでは申請できない
・今日相談を受け、分籍や世帯分離を経て、転出したほうが良い
・住民票を移したことに気づかれる可能性が高い。
・事情を説明したうえで、転出・転入のタイミングを変更することもできる
なるほど。
この日転出すると転入先で申請しなければならないのか。
しばらく悩んだものの、次にいつ役所に来れるかわからない。
私は転出することにした。
分籍や世帯分離、本籍地の変更。これについてもずっと悩んでいた。
もちろん行ってしまった方がいい。
より安全にするのであれば。
ただ私はこの判断を下せなかった。
はたから見れば「馬鹿だな」と思われてしまうこともわかっている。
でもできなかった。
バレたときにのことを想像してしまった。
今も多少の後悔はある。やっておいた方がいいこともわかる。
でもできない。
自分でもわからない。
親のことが怖くて、いやで。その気持ちは変わらない。
でもどこか奥底に家族でいたい、認めてほしい、そんな幼い時の気持ちが残っているのかもしてない。
これから毒親から脱出しようとしている人は私の体験を反面教師にしてほしい。
・事前に役所に相談すること
・分籍や世帯分離など逃げる成功率を上げるためにする
・可能であれば逃げるその日に行かないこと
何はともあれ、転出は完了。
次回、転入と支援措置の申請について報告したい。
では、また。
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