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「オープンダイアローグと精神医学メインストリームとの間に対話は成立するのか」

「オープンダイアローグと精神医学メインストリームとの間に対話は成立するのか」が私の問題意識の真ん中にある。

私が臨床現場を共にする同僚の多くは科学的知見に基づいた正統派の精神医学実践者である。一方、業務時間外ではオープンダイアローグを通じて知り合った精神医療の専門家と接することが多い。

それぞれのコミュニティ内部も多様ではあるのだが、ここではシンプルに「オープンダイアローグ側」と「正統派精神医学側」として話を進める。

私はオープンダイアローグに惹かれ、可能性を感じる一精神科医として、オープンダイアローグが(サブカルチャー的な人気ではなく)精神医学の本流へ普及していってほしいと思っている。

そのためには「オープンダイアローグ側」-「正統派精神医学側」間に対話が成立することが必要だが、現状、果たして「オープンダイアローグ側」は「正統派精神医学側」に語り掛ける適切な言語を持っているのだろうか。

「正統派精神医学側」にどのようにオープンダイアローグを説明しうるのか、オープンダイアローグの言葉をどのように「正統派精神医学側」の人に伝わる言葉に翻訳しうるのかを考えてみようと思う。

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