【スパイスの科学】カレーだけじゃないカレーリーフ
みなさんはカレーリーフというスパイスを知っていますか?
まさに名前の通りカレーに使われることがあるようなんですが、それ以上にさまざまな利用方法があるようです。
今回はそんな不思議なスパイス カレーリーフを紹介してみたいと思います。
カレーリーフとは
カレーノキ(オオバゲッキツもしくはナンヨウザンショウ)と呼ばれる、植物の若い生の葉をカレーリーフと呼び、インドでは実際にカレーやスープに入れて使われています。
ここでは生の葉というのが重要なようで、乾燥すると香りが飛んでしまうそうです。そのため、長期保存したいときは乾燥させるのではなく冷凍保存します。
カレーリーフ自体はミカン科の植物であり香ばしく、また柑橘系の爽やかな香りがします。
カレーリーフの発祥
カレーリーフの原産はヒマラヤ山脈の麓であり、そこからインド、スリランカ、バングラディシュ、ミャンマーに広がったと言われています。西暦1世紀の頃には野菜の風味づけに使われていたそうですね。
今でも南・西アジアの国々で栽培されており、インドやスリランカでは料理に重宝されています。南インドのカレーには欠かせないスパイスと言われていますね。
カレーリーフの成分
カレーリーフの主な風味成分である1-フェニルエタンチオールは肉のような風味、ヒヤシンスの香り、硫黄の刺激という想像が難しい香りをもちます。
傷つけたり刻んだりするとフローラルな香りが広がるため、効率よく香りを抽出したいときは細かく刻むか砕くといいみたいですね。
カレーリーフはカレーだけでなく野菜やシーフード、羊肉などと合わせても相性が良いようです。
ただ、日本では生のカレーリーフを手に入れることが難しいようで、ネットの情報を追う限りでは一部の農園でしか作っていないように見受けられます。そういうこともあってか、情報も非常に少ないです。
またカレーリーフが手に入らないけど、その雰囲気だけでも味わいたいという場合は、ローリエや山椒の葉、コブミカンの葉などで代替することができます。おそらく完全な代替とはいかないと思いますが、コブミカンの葉なんかは試してみたいものですね。
最後に
今回はカレーリーフについて紹介しました。普段聞きなれないスパイスですが、入手できる機会があったら是非購入してみたいですね。
参考
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?