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ダイヤモンドよりも輝く宝石

世界で一番輝いている宝石は何でしょうか?

おそらく多くの人はダイヤモンドと答えるでしょう。(異論は認めます。)

ダイヤモンドは有名かつ高価でルビーやサファイア、真珠と並んで宝石の代表格ですよね。中でもキラキラ輝く性質という観点ではダイヤモンドに勝るものはそう多くありません。

しかし、ダイヤモンドが最高かといわれると実はそうでもないんです。今回は、そんな輝く結晶について紹介したいと思います。

宝石(結晶)の輝き

宝石の輝きには主に屈折率と光の分散が関係しています。 専門用語は難しいのでここでは少し置いておきましょう。

具体的な例を挙げると、きれいにカットされたダイヤモンドなど入った光は内部で反射して表面に戻ってきます。私たちは戻ってきた光を見ているわけです。

ここで宝石の輝き(煌めき)に重要な影響を与えるのが、分散です。ファイアと呼ばれることもあります(感覚的なイメージとしてはキラキラ度合いです)。

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私たちの見ている太陽光は虹色の光をすべて同時に見ているため白く見えます。この白色光が宝石内で屈折することにより虹色の成分に分離されます。(雨粒に当たった光が虹を作るのと似たような現象です)

この光の分離度合い(波長の長い赤と短い紫の屈折率の差)が大きいほど、きらめきの多いより輝いた宝石となるわけです。



キュービックジルコニア

ダイヤモンドに勝るとも劣らないレベルの輝きを持つキュービックジルコニアはとっても似ている上に、かなり価格が抑えられます。結構有名なので、知っている人は知っているでしょう

とはいえ、このキュービックジルコニアは非常にきれいなので、私のような素人ではダイヤモンドといわれて渡されても見分けがつかないでしょう。そのためダイヤモンドの模造品として流通しています。

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wikipediaより引用


スフェーン

チタナイトとも呼ばれ、チタンを含むケイ酸塩鉱物です。

硬さはダイヤモンドよりもだいぶ劣りますが、その輝きは強くダイヤモンドと同等レベルの輝きを示します。

黄緑がかった色がまたきれいで、個人的には現在最も入手したい石ですね。

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https://www.houseki-t.jp/shopdetail/000000011388/より引用

モアッサナイト

一般的にはシリコンカーバイドSiCとして知られる物質です。最近では自動車や電車の重要な部品として使われて工業的にも重宝される材料として有名ですが、実は宝石としても非常にきれいなものなんです。

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wikipediaより引用

天然シリコンカーバイドであるモアッサナイトは隕石に含まれる程度しかないため、地球上ではかなり希少です。現在では、人工的に作られたモアッサナイトを宝石に加工するようなこともあるようですね。


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左がモアッサナイト、右がダイヤモンド

http://diamondssuck.com/より引用


セルサイト(白鉛鉱)

白い鉛の鉱物と呼ばれ、普通に考えるときれいとは思えない名前ですが、そのポテンシャルは非常に高いです。

砂漠の光と呼ばれる巨大なセルサイトの宝石はダイヤモンドを凌ぐ輝きを見せることが知られており、個人的に一度見てみたい宝石の一つです。

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https://en.wikipedia.org/wiki/File:Light_of_the_Desert.jpg

単なる炭酸鉛がここまでの輝きを見せるのが驚きですが、きれいの一言に尽きますよね。

ちなみにセルサイトは硬度が低く複雑な加工が難しいことでも有名です。


最後に

今回紹介したのはダイヤモンドと同レベルに輝く宝石の中でも有名なものです。私もそんなに詳しくはないですが、他にもこれくらいキラキラと輝く宝石はありそうです。

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