YouTubeで子どもを育てている親御さんたちへ
我が子（4歳）は今日もYouTubeに夢中。
起きている時間はほぼYouTubeを食い入るように眺めている。
我が子が特に好きなのは、いい年したおっさんが子ども用おもちゃで遊んでいるクソ情弱ゴミ動画。
あからさまな資本主義迎合態度によって生み出されたこのクソ情弱ゴミ動画だが、子どもには受けが良い。
アンパンマンやプリキュアの最新おもちゃが、甲高いおっさんの声で紹介されているだけのクソ情弱ゴミ動画が、なぜこれほどまで子どもたちを虜にするのか？ちなみにクソ情弱ゴミ動画はサクッと数十万回再生されているものが多い。
それはひとえに我々親の責任だ。
噴飯物資本主義迎合態度により、我々はグローバルなブルシットジョブに勤しんでおり、このおかげで人間らしい生活を全く送ることができていない。
『ブルシットジョブ』とは、デヴィッド グレーバーがクソどうでも良い仕事が増殖していくメカニズムを提示した世界的ベストセラーであり、その概念をいう。ここでは文字通りの意味で利用する。
ブルシットジョブは9時間＋ブルシット通勤時間を容赦なく浪費させ、さらにブルシットブルシットジョブになるとさらにブルシット残業なる公共の場で毎秒500mlの脱糞ものの残虐な仕打ちまであるのだ。
故に、家庭生活はブルシットジョブによるブルシット圧迫(蠕動運動)によりブルシットジョブ化してしまっている。
ブルシットジョブにより吸い上げたブルシット富に胡座をかく上級国民は、自らの所業が非人間的ブルシットワールド化の元凶であるということを甘んじて高収入を得ている（ブルシット大枚）
よって、ブルシットジョブの蠕動運動により家庭生活はブルシットジョブのためのブルシットジョブのようになった。要するに時間に追われている。
そこでYouTubeですよ！
YouTubeはテレビ放送と違って、今、まさに、ここで、必要なタイミング（ビビアン・スー風に発音）で文字通り流し見ることができる。
流し見とは現代の邪悪であり必然的な時間の取り扱い方であり、常日頃意識を集中させ、かつマルチタスクをしなければ生きていけない我々の生活において、意識と無意識の間で小休憩した気分になれる非ブルシットジョブタイムであるが、これが子どもにも適応される。
YouTubeでは、関連のあるクソ情弱ゴミ動画が勝手に流されていく。
広告という名の罰則（広告会社の自虐ネタ）さえ無視すれば、両親に相手してほしいというプリミティブな人間本来の感情という名の（悲しいかな現代的な意味では）ブルシットタイムを、YouTubeを流し見させることで消費させることで、ブルシットジョブ後のブルシットジョブのためのブルシット家事時間を何とか確保できる。
子供向けYouTube動画が基本的にクソ情弱ゴミ動画なのは、メインターゲットがこのブルシットタイムだからだ。
忙しさのために、子どもという時間を読むことにかけては破滅的なKY野郎（しかし、生物学的にはこちらが正常）にかまけている余裕など我々（もちろん生物学的にはこちらが異常）にはない。
よってクソ情弱ゴミ動画という、子どもを引きつけて離さず、さらに親へのスキンシップ欲求を撃滅させる最適なツールが持て囃されるのである。
おっさんがキッショい声でアンパンマンの人形と遊ぶ10分程度の動画のおかげで、我々は忙殺の一歩手前で踏みとどまり、子どもは生物学的に心地よい親とのふれあいという正のフィードバックを受ける機会を消失する。
おっさんがキッショい声で人形遊びするのは、キッショい声の方が子供の注意を引くからであり、内容が無いような内容なのも子供の注意を引き続けることだけが至上命題だからである。
YouTube界の子ども向け動画は、経済原理的な自然淘汰により、ほぼ同じ内容の動画ばかりだ。
キッショい声のおっさんかおばはんが、ひたすら人形遊びするかおもちゃレビューをするものばかり。この上級が実の子どもを利用した令和版しあわせ家族計画である。
キッショい声（高音）、カラフルでごちゃごちゃした背景、やたら動くモノ・ヒト、高評価チャンネル登録お願いしますと健気に言わされる子ども。
そしてそれを対岸のクロスロード作戦でも眺めるように見つめる我が子。
ブルシットジョブのために生まれたブルシットな生活、それを世界最強のブルシットジョブ軍団が生み出したブルシットなプラットフォームで副業ブルシットを狙う反ブルシットジョブブルシットがブルシットな動画を作り、それをブルシットジョブにより忙しさにかまけているブルシット両親の都合でブルシットボーイandガールがブルシットタイムをブルシットに満喫する。
これこそ、ブルシット社会。
そして最後に一言、クソ情弱ゴミ動画を作ってくださるクソブルシットYouTuberの皆様、おかげさまでこんなブルシット記事を書く時間が生まれています。
世界のみんなに感謝 ぶるしっと
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