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■資本主義が思考を縛る世界をどう変えていくべきか―『人新世の「資本論」』

表紙に著者さんの写真がドデンとある新書が苦手です。

もちろん、そういった本が、著者さんの「顔」がある程度以上に売り上げに貢献するほど、影響する力の大きい人が書いたものだと理解はしています。その証拠に、そういった本は大概、書店で面陳されています。

でも、それを見かけるたびに、何とはなしに威圧されてるような気持ちになってしまうんです。で、内容云々の前に、手に取るのを諦めてしまう、と。

実は、今回ご紹介する『人新世の「資本論」』もそれが理由で読むのを諦めていました。

確たる理由もなく、表紙に著者さんがドンっていうだけで読むのを回避していたのです。が、ずっと売れ続けているし、これからの思想を学ぶなら著者の斎藤幸平さんを外すことはできないし。というわけで、満を持して?購入したのでした。

■『人新世の「資本論」』
■斎藤幸平著
■集英社新書
■1020円+tax

■先ず以て読み方から

書名にある「人新世」
聞き慣れない言葉です。おかげで、初めは読み方が分からず。「そこからかい!」と突っ込まれそうですが、えぇそこからでした(笑)

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