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【読書note1/新書】『昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』

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あまり本を読まないという方でも、幼い頃「図鑑」に触れたことのない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。かく言う私も、家に「植物図鑑」がありました。

私自身は、絵や写真といったものに然程興味を持たずに大きくなったので、頻繁に図鑑を眺めた記憶はありません。

が、友人のなかには「図鑑大好き!」という子が何人もいましたし、お呼ばれしたお家の本棚にどでんっと何冊もの図鑑が並んでいることもよくありました。

今回はそんな「図鑑」に纏わる、「面白そうだから!」の一点突破で、悪戦苦闘をものともせず、東奔西走し、結果、狂喜乱舞した人たちの話です。

■『昆虫学者、奇跡の図鑑を作る』
□丸山宗利著
□幻冬舎新書
□2022年9月
□1200円+tax

「図鑑御三家」の一角をなす有名昆虫図鑑の監修を任され、著者は理想に燃えた。「子供たちのために死んだ虫(標本)ではなく生きたままの虫を撮って載せたい!」そんな学習図鑑は前代未聞だ。目標2千種、期限は1年、撮影はプロではなく全国の昆虫愛好家―最高難度のプロジェクトが始まった。

■「図鑑」の向こうに人がいる

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