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【譜面台隠し】 秋の紅葉ver

こんにちは。週一更新を目標にしています。基本土日に更新しているのですが、私用があると難しいですね。今週は3日遅れの更新。(普段は土日更新です)

先週末は、土、日、共に中3息子の高校の部活動体験会でした。
土曜日は公立。日曜日は私立。
親的に金銭事情が全く違う3年間となるので絶対に公立!っとは思っていますが、やっぱり私立は素敵でした。施設から、手厚いところから、なにからなにまで素敵でした!案の定、息子が私立に単願で行きたいと言ってきましたが、申し訳ないけど公立でお願いします。
あ、希望の部活はもちろん吹奏楽部です。

私が住んでいるのは関東で、吹奏楽が強い県です。強豪校は沢山あるのに、偏差値の高い高校が多い事。
息子が行けそうな高校がかなり絞られちゃってるんですが、希望校は決まったのであとは勉強を頑張るのみです。

私はというと、そろそろ秋の演奏会のシーズンだなぁと、秋verの譜面台隠しを作りました。
また、ピアノの発表会や結婚式のウェルカムボードにも使えるようにと秋verのウェルカムボードも作りました。
よろしければダウンロードしてお使いください。無料素材です。

息子の中学校3年間

息子は、小学校4年生から市内の小学生バンドに所属していました。
過去記事はこちら。

そしてコロナ禍の中、中学に入学。迷うことなく吹奏楽部に入部しました。

しかし、入学した中学の吹奏楽部は弱小校。
賞なんて考えたこともない弱小中学校。
道を挟んで隣の中学校は金賞が常連の強豪校。同じ市内でも学校の規模や顧問によって全然違います。
どんなに越境したくても、これは運命、宿命で仕方なかったんだと思っています。だって、中学校の部活動なんてそんなもんでしょ。

息子の中学校は弱小吹奏楽部

昨今、公立中学の先生の部活問題。話題に上がっていますよね。
弱小であろうとなかろうと、部活って専門外の先生が顧問になってしまう事は普通にあるわけです。それでも部活動を引き受けてくれて、休みの日に学校を開けてくれて、校外活動の支援をしてくれるというだけでありがたいと思うのです。

ですが、あまりにも無責任過ぎない?っていう部分が多くて、私も息子もモヤモヤがあったのは事実です。出来ないのであれば外部指導者を呼んで欲しいという希望もありましたが、コロナ禍でそれも叶わず。不満がないと言ったら嘘になりますが、こればかりは本人が受け入れるしかなく、そして親の私が出しゃばることでもなく。
苦しいばかりではなく楽しいこともたくさんあったはずなんですが、息子にとって中学の部活動に関しては葛藤の多い3年間だったかなと思います。

小学生から入っていた小学生バンド。
同じバンドからの卒業生は市内の4つの中学校に分かれました。
息子と同じ中学に進む子は4人。
小学生バンドの中でも主要メンツだったので、今は弱小だけど賞がとれちゃうかも!って当時一緒の中学に入学した保護者同士で淡い期待をしていたのも事実です。ですが、このコロナ禍。

伝統もなく、教えてくれる先輩がいない弱小校という現実はそんなに甘いものではありませんでした。
吹奏楽は経験者だけでやるわけじゃない。
未経験が大半だし、全員で演奏するものだからね。

息子達も、他校の吹奏楽部の活動状況を知らなければ、ここまで葛藤しなかったかなあ。
他校に行った子達との差に悲しくなりました。

強豪校と弱小校。部活に対する熱意の差

コロナで学校が休校になっても、強豪校に進んだ子達は先輩方の意識が高く、自主練を個々で行ったり、少ない限られた制限の中で部活を行なっていました。
一方、息子の中学の吹部はずっとお休み。
楽器を家に持ち帰る子はほぼいないので、自主練をするという感覚もありません。当時の中1は、コロナで休校中に先輩に教わるという機会がありませんでした。部活動が再開しても、先輩達はおしゃべりに夢中か、サボって不在。そんな中で向上心を保つというのはなかなか難しい。

この頃の息子は相当焦っていたと思います。息子だけでなく、小学生の時から一緒にやっていて一緒の中学に入った子達も。

練習がないのはかわいそうだと、事情を知った小学生時代の恩師がOGOBを集めて基礎練習をやってくれたり、アンサンブルを演奏する機会を作ってくれたりしてくれたのですが、他校と自分の中学の部活に対する熱意の差を感じ始め、小学生時代の古巣に来なくなってしまいました。
演奏会やコンクールがなくなった2020年をモヤモヤしながら過ごしました。

自分だけでも頑張ると決めた

2021年。中2。息子は学指揮になりました。
部活動は再開されましたが、練習は1時間から2時間。コンクールや発表会へ向けて練習をしてもコロナで中止となる事が連続で起きる。
小学時代から吹奏楽をやっていた子も、ついにやる気がなくなりつつあり、塾に比重を置くようになっていました。

中2になって、初めてやっとアンサンブルコンクールや新人戦が行われましたが、顧問が楽譜を購入するのを忘れていたというハプニングもあり、顧問への信用度は皆無状態…。部員がサボっていたり、一生懸命やっていたけどそれに耐えられなくなった子が退部してしまったり。弱小校あるあるなんでしょうかね。
学指揮の息子や、部長、副部長は顧問と下級生との板挟みで悩んでました。
私は話を聞いてあげることしかできなかったなぁ。

腐っては欲しくなかったので、ソロコンやデュオコンに率先して申し込みました。
ソロコンの話はこちらです。

ソロコンは、学校から何名までって決まってるので、強豪校であれば校内オーディションがあるのですが、まぁ、弱小校なので顧問も勝手にどうぞ的な感じでした。どのソロコンが中止になるかもわからないので、知っているソロコンはほとんど申し込みました。1人で出たり、仲の良いやる気のある子を誘って2人で出たりしてました。
弱小校だけど、俺は上手いんだって自信を持ちたかったんだと思います。
弱小校でも頑張れば賞をとれるって証明したい気持ちもあったと思います。勉強でも率先して机に向かないのに、毎日自分から自宅練習していました。結果、2人とも金とった!!
弱小校でもライバルと呼べる同士が一人でもいたのは救いだったなぁ。
A君、いつも仲良くしてくれてありがとう。

部活動って小さな社会の縮図だと思うのです。
先生だって人間だし、会社にだってどんな組織だって、そういったスタンスの上司はいる。その中での自分の立ち位置を見つけて学ぶのが中学生の部活動の活動意味じゃないかと思います。

息子は部活の中で上司(先生)からの指示と部下(下級生)の不満の間にいる中間管理職の立場でしたが、その中で自分のできる事をする。小さな部活動という組織の中で貴重な経験をさせてもらったと私は思いますが、当人は自分がどんどん下手になっているのではないかという恐怖を抱いていました。それが原動力になって自主練にもあらわれていました。弱小校っていう劣等感が、上手になりたいっていう起爆剤になってたような気がします。

中学最後のコンクール

7月末にありました。頑張りました。
最後くらい頑張ろうよ!!という部長の掛け声に、いままでサボっていた子達も答えてくれた7月でした。
顧問も最後の最後に頑張ってくれて、土日すべて一日もお休みはありませんでした。(個人的にはあってもいいと思いましたが)
今までなかったホール練習をしたり、外部の指導者を呼んでもらったり。
全く練習してなかった子達も、最後だからとサボらず頑張りました。
みんな、これだけやってるんだから入賞しちゃうかも!って思ったと思います。最後の一ヶ月でびっくりするくらい上手になったから。

ただ、現実は甘くない。
やっぱりダメだったんだよな~~~。

コンクールが終わった後、中3のみんなでご飯食べに行ってました。
弱小だけど全員で夏休みを頑張れたのは最高の思い出で、結束ができたのは賞以上の宝物だよね!
最初で最後の打ち上げ。こういうのが青春っていうんだよなぁ。うらやましい。

私はというと、息子がもっと落ち込んでいるかと思っていたので、どう慰めようかと考えたりしていたのですが、本人はそこまで落ち込んではいませんでした。
どちらかというと、やっと終わった!!の気持ちのほうが大きかったみたい。早く高校に行って、同じ方向を見ている子達と演奏したいそうです。

ちなみに同じ市内の強豪校はもちろん金賞でした。
ただ、代表ではないダメ金ってやつだったんだけど、それを悔しそうに「ダメ金だよ。意味ないわ~」って言われても、息子は腹立つことなく「なんだよ、うちなんて賞なしだぜ~笑」ってネタにして笑えてたので、あぁ、悔しい気持ちを消化して乗り越えたんだな、腐らなくてよかったって安堵しました。

たぶんこの先高校へ行ったら、中学校名言っても「え?どこ?」って言われると思うんだよね。強豪出身の子がウジャウジャいる高校に行くと思う。
それでも持ち前の明るさで快進撃起こしてほしいな~。
弱小校なのに上手い!なんでだ!!って言われてみてほしい笑

弱小校であったことは、マイナスではないと思うんです。
無名でずっと賞なしだったから、賞に対してハングリーで、銀でも銅でも喜べると思う。それはまだまだ伸びしろがあるという事。

まだまだ人生これから。これからだよ!!

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