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最近のストックイラスト事情

こんばんは。一週間に一回の更新を目標にしています。
今回は転職記じゃなくて最近の話を。
ストックイラストのお話です。

ストックイラストを始めて4ヶ月が経ちました。ストックイラストに対して、ストックイラストに対する姿勢や考え方が変化してきたので、記録用に書いておこうかなと思います。

前回、こんな事を書いています。

しばらくはイラストACに絞って、有料ストックには出さない的な事を書いていましたが、実は最近、有料ストック(AdobeStock)に投稿し始めました。
理由は何点かあるので、それを書こうと思います。

イラストACに限界を感じた5項目

この4ヶ月の間、とりあえず200点の素材を投稿する事ができました。
まずまずのペースかなぁと思っています。
そんな中、投稿できないイラストが出てきたのです。

10MB以上のデータは投稿できない

パターン素材だったんですが、容量オーバーで投稿できませんでした。
イラストACは10MBまでのデータしか投稿できません。
せっかく作ったのに投稿できない。
一番最初にぶつかったイラストACの壁です。

ライブトレースイラストは承認されない

話が飛びますが、『エモい』っていう言葉と響きは好きですね。あの寂しげな風情を上手に表現してる言葉だなぁって思います。
雨が続いたんで乾燥機使いにコインランドリー行った時、『あーこの風景エモいわ~』って思って写メを撮り、それをライブトレースしてACに投稿したんです。で、非承認。やっぱりか。

ライブトレースがNGなのは知っている上で、どの範囲までならOKなのかが知りたくて、あえて投稿しました。

もちろん、ただ単純に写真からライブトレースしたわけではありません。photoshopで元からかけ離れた状態まで加工してからのライブトレースです。
原型とどめてないなら大丈夫かもって思い、その素材を使ってポストカードで使えるように英字を入れたりして投稿したのですが、やっぱりNGでした。

有料ストックにはライブトレース禁止の項目はなかったので、最悪有料に投稿しようとは思っていましたが、ACの方で少し足掻きました。
ベクターファイルは投稿せず、JPEGとPNGのみして投稿してみましたがNG。
それでも懲りずにデザイン要素を入れて試行錯誤し、再々投稿したのですが『確認中』となり、もしかしたら?という淡い期待を胸に待ってみましたが、やっぱりNGでした。ダメなものはダメなのね。

まぁ、なんとか1点のみ承認してもらえたけど。ACさん根負けした?笑

普通にイラストを描くよりも何倍もの時間を使ってしまいました。イラスト自体はエモくて好きだったので、有料でもダメだったらどうしようという不安な気持ちでASに投稿してみましたが、普通にするりと承認されました。
なんか拍子抜け。

他の色違いもすべて承認。
ASではあんまりデザインを加えず、シンプルに戻して投稿しました。
ACに出すために色々こねくり回して頑張った時間を返せ〜!笑

技術が必要なイラストは安売りしたくない

イラストACで限界を感じた理由の一番大きいところです。
出来上がったパターンを調整したり変更させるのはできても、最初から作り上げるのはできる人は限られるんじゃないかと思われるような職人技的なものは、簡単に流出させてはいけないんじゃないかなぁと思ったのです。

有料も視野に入れた時の新規のイラストはどんなのにしようかと、なんとなく、ぼんやりと考えてはいたんです。

今作ってるような簡単なイラストじゃなくて、せっかく元アパレルデザイナーなんだから、少し専門分野的な、アパレル関係のデザイナーが喜びそうな、それを元に企業デザイナーが使えそうな、そんなデザインをと思っていたんです。

人物とか、季節ものとか、競合がいっぱいいるイラストじゃなくて、元看護婦さんが医療系の専門イラストを描いてたり、元教職の方が学校で欲しいと思われる専門イラストを描くように、アパレル関係で他の人が手をつけていないようなイラストってなんだろうと考えていたんです。
デザイナーだったら作れるだろうけど、通常業務の最中にこんなの作ってらんない!ってデザイナーが思いそうなやつ。

で、思いついたのが、ニット棒編みのパターンです。
手始めにクリスマスっぽいノルディック柄で作ってみました。ダウンロードされるかわからないけど、冬に向けて作ったパターンです。

1ヶ月前から少しずつ手をつけ始めてて完成したはいいけど、完成した時にこれをイラストACに無料素材として出そうとは思えませんでした。

話が重複しますが、デザイナーなら作ろうと思えば作れるパターンです。

でも、通常の業務以外に仕事中に作るのはちょっと大変だと思います。
そんなパターンを作ったので、あんまり簡単に入手してほしくないというか、市場にたくさん出回って欲しくはないのです。
こういうのは有料サイトで本当に欲しい人にきちんと購入してもらい、ちゃんとした場所で世に出て(機能して)欲しいなぁと思ったわけです。

有料サイトと無料サイトの季節のタイムラグ

有料ストックの季節の動きと、無料ストックの季節の動きにタイムラグがある気がします。ダウンロードするユーザーさんが違うという事実の証明になっていると思います。

今、イラストACさんでは夏素材がメインになってます。
私のACでの素材も通常素材よりは夏素材の方が動いています。でも、有料ストックではハロウィンあたりの素材のピークは過ぎましたよね?たぶん。

私は仕事柄、商品のデザインを扱うのですが、私のところ(最終段階の外箱)には、すでに完成したハロウィン関係の商品パッケージデザインがまわってきています。もうデザインが完成されているということは、企業のデザイナーさんは現時点ではもうハロウィンの素材は探していない、という事実を物語っているわけです。

でも、無料イラストを利用する人が携わっているのは、学校のお手紙であったり、広報誌だって1か月前だし、チラシだったら1週間以内の発行であったりするわけで、やっと夏イラストのピークから初秋あたりという感じじゃないでしょうか。
これは全て私の推測なので信憑性はありませんが、おおむね間違ってはいないと思っています。

なので、同じ系統のイラストを投稿するのであれば、投稿する順番、または作り方を変えることにしました。

先に有料ストック。その後イラストAC。

これは最近始めたばかりなので、どのような結果になるかはまだわかりませんが、結果は書く機会があったら記録として残そうと思います。絶賛実験中ってところです笑

完成されたイラストよりも素材の方が需要がある

イラストの投稿パターンをわざと変えて実験しているのは前の記事で書きました。

その結果報告です。

今、私のイラストでエース級に毎日ダウンロードしてもらえているイラストは、私が意図していたイラストではありません。完成系イラストを作るための副産物です。完成された絵ではなく、背景に使ったイラストを、ついでという立ち位置で投稿したイラストが、エースとして頑張っています。

作り込んだイラストがメインでダウンロードしてもらいたいのが本音ですが、実際はその背景につかった天の川や、単品のシルエットばかりがダウンロードされています。

ぶっちゃけ、超複雑〜...嬉しいけど。。

とりあえずまとめ

上記すべてをトータルで考えて、今後のイラストを作っていく上で、私なりのストックイラストの指針を軌道修正しました。

1.先に有料ストックに投稿するのを想定した完成されたイラストを作る。ACには簡易的にしたのを出す。
2.その副産物(背景、素材、文字等)をイラストACで出す。
3.専門技術色の濃いデータは流出せず有料のみにだす。
4.イラストACは深く考えず楽しく!

この4ヶ月間イラストACのみに投稿してきました。
有料ストックへの投稿は、投稿せざるを得ない状況に追い込まれた感じでなんとなくの流れで始めてしまいましたが、面倒臭くてまだまだ先だと思っていたので、この状況になったのはいいきっかけだったのかもしれません。
結果論ですが、重い腰を上げられたので良かったかな。

ちなみにPIXTAではなくAdobeStockが中心になっている理由は、こちらの方がなんとなく好きで、なんとなく馴染んだからです。
ASは、写真をLightroomから直接投稿できるのが便利だったので、慣れる為に写真だけ先に投稿を始めていたんです。ポートフォリオも簡単に作れるのが魅力的でした。その流れでイラストも投稿し始めました。

もしかしたらですけど、同じAdobeなのでIllustratorも直接Stockに直接投稿できるようになるんじゃないかぁ?と勝手に推測しています。
だって、IllustratorもPhotoshopも、ダウンロードだったらクラウド開いたままStockに飛べるようになってるもんね。そうなると投稿する側は便利だけどなぁ。

ASに上げていたらそっちの方が親しくなってしまって、PIXTAの方が面倒くさくなってしまったという感じです。単に好みの問題だと思います。
なのでPIXTAの方は一旦ちょっと放置。
時間のある時にぼちぼちやろうかな。

ACは季節もテイストも気にせずガンガン投稿

実は、季節素材をと試行錯誤して挑戦はしてみてました。
ですが、私の得意分野ではないみたいであんまり見向きもされてません。通常のイラストの方がダウンロードされています。季節素材の市場は強豪が多すぎる!

私は季節素材は向いてないかもな〜…と思いつつも、夏といえば暑中見舞いだよな〜、今の子、メールじゃなくて郵送お手紙がちょっとエモくて、プチ流行りしてるらしいな〜…っていう感じで、自分の素材で暑中見舞いカード作ってみました。

あ、宣伝です笑

Excel2007で挑戦してみました。背景は好きな色で、文字も好きな文字を。ただの色の上にPNGデータを配置しただけだとグレーに違和感ありますが…

花火 例
グレー部分が馴染んでいない

PNGデータの透明度を下げる(今回は50%くらいにしました)いい感じになじみます。透明度の設定はパワポにもExcelにもあると思います。
pngデータは文字は入っていないので、文字も好きな文字入れて完成です。

花火 例2
PNGデータの透明度を50%にしてみました。

…って、自分で実演する悲しみ…汗

こちらの素材でも作ってみました。私は気に入ってるんだけどあんまりダウンロードされてないのよね。ぴえん。

PNGデータの透明度30%で。Excelで作成しました。

土日に素材作り、平日に小分け投稿

最近はストックイラストに対する考え方、姿勢、熱量が変わりました。ちょっと本気を出し始めました。
本気と言っても、本業がある身なのでストックイラスト1本でやっている人に比べたら、その本気度は失礼ではないだろうかと思ってしまうのだけど、それでも本気を出し向き合いはじめました。

まずはここ数年、インスタ用に描いていたイラストを全てクラウドに上げて、フォルダ分けしました。
すごい量のイラストがあった!!

最近は仕事休みの土日に大量の素材を作って、ai・jpeg・pngに分けるところまでしておいて、それを平日の朝に小分けにアップしてから出勤するという戦法に変えました。

平日の場合、朝に提出すると昼休み中には承認されている事が多いのですが、NGだった時は夜に再投稿します。これで毎日投稿できる!!

毎日投稿がキーワードなのは本当みたいです。
土日にしか投稿していなかった時期よりも、毎日投稿した方がダウンロード回数は確かに伸び始めました。1週間に投稿している数は変わっていないのに、です。
朝の早起きが少し楽しくなってきたので一石二鳥!

そしてTwitterは極力見ない

いや、見てます。厳密にいうと見てます。
が、やっぱりモヤモヤな気持ちになる事が多いです。
情報が入りすぎるせいだと思っています。

ブログが一番いいなぁってやっぱり思う。
好きな事を書けるし、自分だけの場所だから。見る見ないも自分で決められるし、イイねが気になるってことも全くないし、本当に自由で自分だけの意見が言える場所です。書いた後はスッキリして、その後の記事の動向は全く気になりません。

インスタも好きです。情報が勝手に入ってくるのはTwitterと同じだけど、文章ではないので楽しいです。人の動画や写真、イラストを見るのも楽しいし、自分の作品を眺めるのも楽しいし、こちらも他人や情報に翻弄されることもなく、基本自分主体で自由です。

Twitterは文章として勝手に入ってくるので、知りたくない情報も目にしてしまったり、自分軸が保てなくなるので、時によりキツいし影響されます。
人のダウンロード数も、知りたくもないのに勝手に知ってしまうし、いざ文字として目にしてしまうと、自分と無意識に比べてしまう。
ならTwitterやめたら?って話なんですが、やっぱり情報源発信源としては役に立つツールなんですよね。
見ないやらないという選択は難しいんですが(もう普通にルーティンに入っちゃってるし)短時間だけ目を通して、すぐに他のSNSに戻るように極力しています。

こういう時に日中に仕事をしてるってありがたいなぁって思います。
朝と昼休みと夜くらいしか見る時間はないからね。問題は土日なんだけど。

最後に

また長くなってしまいました。

基本、文章を書くのはイラストを描くのと一緒で私にとってのデトックスなんです。書くと、頭の中のごちゃごちゃが整理されるから好き。
だから短文のTwitterが向いてないのかもだけど、毎度毎度の長い文章。

ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
次回は転職記書きます笑



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