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遠隔で中学受験にチャレンジする娘。



小6娘、中学受験、真っ最中だ。

私たちは、2年前から札幌在住(夫の一時的な転勤)なのだけれど、来年度から戻る九州の中学校を受験する。

経緯はこちら。


札幌に来たことは、本当によかったと思っている。新しい環境で、しかも雄大な北海道でたくさんの事を経験できたから。素敵な方々にも出会えた。

ただ、遠隔で中学受験にチャレンジするというのは、思った以上に大変だった(主観です)。

説明会や願書提出など、直接行かないと受験資格をもらえない学校もあった(全部オンラインで可能かと思っていた)ので、私はここ3ヶ月、何回も飛行機に乗って九州通いをした。飛行機の便的に、日帰りでは難しい。やっぱり遠い、北と南。今、心の底から欲しいのは、どこでもドア。

塾は、元々通っていた九州の塾の先生からの提案で、オンライン授業でお世話になっている(当初、1年間の予定だったから提案してくれたのかと)。

毎週のように行われる模試やテストは、郵送でのやり取り。それでも間に合わないことが多くて、メールで送られてきたものを印刷して実施したりする。先生方にもだいぶお手数を掛けている。

娘自身はというと、通塾のための移動がなくて楽な面もあるが、実際の教室で授業を受けたり、テストに挑むのとは緊張感も違うし、「みんなで乗り越えよう!」みたいな意識も薄くなるんだろうなあと思う。

だけど、授業は楽しい様子(さすがプロ)。画面越しにこまめに話しかけてくださることもあり、孤独に感じることもなく、頑張れるようだ。

私だったら、タブレットの前で寝てしまうかもと思うのに、何時間も集中して参加していること、それだけで、実はすごいと思ってしまう。今までよく続いたものだ。

最近では面接の練習などもしている。やはり、それぞれの受験校対策のできる地元の塾が有り難い。


でも、ずっと順調だった訳ではない。

夏休み中のある日、娘が一度、弱音を吐いたことがある。

突然、「もう勉強が嫌になりそう。」と涙声で言うので、その日は宿題を放棄して、「受験自体を辞めようか?」とまで話し合ったことがある。

そもそも、私たち親は、「何がなんでも志望校に!」という訳ではない。オープンキャンパスに参加し、「こういう学校に行きたい。」と思った娘自身が、チャレンジすると決めたのだ。

だけど、いざ受験を辞めるとなると、せっかく頑張ってきたのになあと思ってしまう。今までかけてきた時間や(お金や)、我慢してきたものを考えてしまうのも事実で。もちろん、頑張って得たものもたくさんあるので、全てが無駄になるなんて思わないけれど。

「あと少しだから頑張ってみようよ。」という私と、「まだ小学生なのに、勉強嫌いになったら元も子もないよ?そんなに無理しなくていいよ。」という相反する私がいた。どちらも間違いじゃないと思うのだ。


結果的に、娘は、その時期を自力で何とか乗り越えたようで、しばらくして、「やっぱり頑張ってみる。」と言ってきた。

多分、この本のおかげ。

『中学受験にチャレンジするきみへ』

受験すると決めた時に買っていたもので、しばらく放置していたのだが、ふと読み返したよう。かわいいイラストと、優しく語りかけてくれる言い回しが素敵。

すごくいいことが色々書いてあるのだけれど、

結果はどうであれ、受験にチャレンジすること自体が素晴らしいことなんだよ。

本から抜粋

という文に励まされたと言っていた。初心を思い出したのかもしれない。


あと、

やる気は体調や気分によっても変わります。
「やる気が出ない自分はダメなんだ」と絶対に思わないこと。
~中略~
やる気があろうとなかろうと、とりあえず机に向かおう。

とか。

これ、勉強に限らず、家事もだよなあ。怠け癖のある私に、ものすごくささる。


当時、娘とは少し話はしたけれど、私が下手にアドバイスするよりも、よっぽど本の方が効果あるなあと感じた。

文章の力は、やっぱりすごいのだ。きょうこ先生、ありがとうございます!


でも、よくよく考えたら、あの頃、クーラーがなくて過酷な環境の中、頑張っていたんだ。


私もおかしくなりそうな夏だった。そりゃ、やる気出ないし、辛いよね。ほんと偉かったと思う。


その後も、ちらほら親子ともにモチベーションが下がったりもしたが、その度に塾の先生が面談し、話を聞き、励ましてくださった。誰よりも娘の力を信じてくださっていた。離れているだけに、それがとても有難かった。




そんなこんなもありつつ、今に至る。


先日、まず1校受験して、数日後に発表だった。

結果は……、合格!

第1志望校ではないし、結果よりもチャレンジしたことが大事と思っていたけれど、結果が伴うって、やっぱり純粋にうれしい。

娘も自信が付いたんじゃないかと思う。「実力が認められた気がしてうれしい。」としみじみ言っていた。うん、大人。


それと、娘の受験に向けた日々の中で、もう1つ収穫があった。

それは、家族が団結したことだ。

普段は忙しくて、子どものことはほぼほぼ私に任せきりの夫も、時々娘と話をしてくれていたようだ。息子も塾の最中は静かにするなど、それなりに配慮してくれていたように思う。

私の仕事は、とにかく心と身体のメンテナンスに集中すること。あまり口出しせず、やる気を削がないこと(これが結構難しい)。

今の娘は、大好きな学校と、隙間時間に楽しむエンタメが活力になっているようだ。推しの力も絶大だ。

最終受験まであと少し。

全部終わった時に、どんな結果でも、「色んなことがあったけど、やっぱり頑張ってきてよかったな。」と、娘が心から感じてくれることを願っている。



***

最後までお読みいただきありがとうございました。




***2023/12/26追記***

ありがとうございます~


***2024/1/3追記***

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