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子供のいない生活 vs ハゲ

子供を産まない条件で結婚して、もうすぐ6年。私もいよいよ、「産める身体」のリミットが近づいている。

夫がAGAの薬を服用しているため、どっちみち子供を産める状態ではないと発覚した。

・・・のが前回の記事。


その後・・・薬のことと子供について、夫と良い話し合いができた。


薬の効果があるから子作りをするなら、今すぐは不可能だけど、1ヶ月ほど飲むのをやめれば大丈夫なんだそう。

「俺、この薬飲みたいから無理。」そう突き返すのではなく、夫の子作りに関しての答えはやっぱり一貫して「どっちでも良いよ。」とのことだった。

もし私に「産みたい意志」が芽生えたら、すぐやめる予定だったらしい。

その言葉を聞いて、安心した。

今は「子供がほしいから薬やめてくれない?」とお願いするほど、子供がほしいと思わない。

だけどもし、ふとしたキッカケで「子供がほしい」と思ったとき、それは物理的に可能なのか。夫と意見がすれ違うことはないか。説得できず諦めるのかも・・・そんな不安があったからだ。

どうして私たちに「子供がほしい」という願望がないのか、改めて話し合ってみた。

すると、夫婦でお互いに納得できる、共通の答えが出揃った。

成し遂げたい未来像がハッキリしてるから。
その未来に私たちの子供はいないから。

今、私たちの目標に向かって、夫婦で走っているところ。「子供を作る」ということは、目標から大きく寄り道することになる。

「そんなに、がんじがらめに考えなくていいんじゃないの」と言ってくる人もいる。なんとなく流れに身を任せて子供ができた。というのは、私たち夫婦としては避けたいことだ。

きっと、それはそれで幸せになれるだろう。実際にそういう体験をしたからこそ「もっと流れに任せれば」と提案してくれるんだと思う。


私たち夫婦それぞれ、親に関しての共通点がある。

「子供ができて夢を諦めた」ということ。

母親から「あんたなんか産まなきゃよかった」と言われた経験があるということ。

そんな過去もあったけど、夫のご両親は今でも仲良い。お母様が「産まなきゃよかった」と言ってしまったことも、謝ってくれたそう。

私も「夫を産んでくださり本当にありがとうございます」と感謝の気持ちしかない。こういう幸せな事例もある。

一方、消息不明の父に対して「産んでくれてありがとう!」と、まだ心から感謝できない自分がいる。こんな未熟な状態で、子供を産むことに違和感があるうちは、子作りするべきではないと思っている。

子供が産まれた後のことは、未知数だ。どう転ぶか分からない。どんな子供になるかわからない。

今の私たちは、自分たちの人生をある程度コントロールして生きたいと思っている。ただなんとなく生きて、「こんなはずじゃなかった!」と叫ぶ未来を迎えたくない。

私の母は「こんなはずじゃなかった」のまま、死んでしまったんだろうか。少しでも「これでよかった」に変わるように、娘の私が「これでよかった」という人生にしたい。

「子供がいないと後悔するよ」と言う人もいる。だけど、「子供を産む目標ではなく、今ある目標を追いかけないと必ず後悔する」っていう確信のほうが強いんだ。



夫は、こんな風に例えた。

「例えば、俺たちの目標に『家から湖と富士山が見える場所に住む』っていうのがあるじゃない。

それを横から『北海道でもいいじゃないですか。羊蹄山がありますよ。』って言われてるようなもんだよ。

もちろん北海道も羊蹄山もめっちゃいい。途中でやっぱり北海道にしようってなるかもしれないよ?

でも今の俺たちは山梨がいいんでしょ。とりあえず、目標に向かってまっすぐ頑張ろうよ。」



▼現在、夫婦でチャレンジしてること。


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