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Salagadoola chocolatle

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山茶始開

11月。東京都神宮前にあるセゾンアートギャラリーと、併設されているカフェ、サラガドゥーラへ寄りました。サラガドゥーラは東京発のbean to bar。この少し覚えづらい名前は、シンデレラにかけられた魔法の言葉「サラガドゥーラ メチカブーラ ビビディバビディブー」にちなみます。

(今はもうギャラリーの閉廊と同時に実店舗は無くなってしまったようです。オンラインショップはまだあるのかな?)

食器に使用していたKIKOF(キコフ)は信楽焼の職人集団が手掛けているプロダクト。信楽焼のもつざっくりした素朴で厚ぼったい印象とは真逆の、淡い色彩、かつジオメトリックなデザインは発表された当時はとても新鮮でした。かつてこの商品を美術館のショップで取り扱いたい、保守的な価値観が根強い群馬の土地でも紹介したい、と動いてみたのですが、「信楽焼らしくない」というでその時は叶いませんでした。

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FILM

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「残業してまで、休日をリサーチや打ち合わせに潰してまで、これは今、私がやらなくちゃならないことなのか…」仕事では、そんなことを自問自答することの繰り返しです。良いと思ったものが売れなかったり、思い入れのないものが人気だったり…価値観は人それぞれ、というのはひとつの真理ですが、それを前提にすべてを片付けてしてしまうのは私はあまりにも乱暴に思えて、そういう態度に反抗心を持ってしまうのです。そのわりに打たれ弱くて、商品の選定にしても作品の選定にしても、否定されればいちいち落ち込むのだけれど…

自分の審美眼に自信がなくなる時は、このシンデレラの少しお節介なおばちゃん魔法使いを思い出して「サラガドゥーラ」と呪文を唱えてみます。それは、見過ごされていたり、自信がなく小さくうなだれているものにスポット当て、世の中に幸せな出会いのきっかけをひとつ作る、はじまりの呪文です。

CHOCOLATE

https://salagadoola.jp/




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