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CACAOSUYO

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蒙霧升降

8月某日。朝、窓を開けると風の色が変わっていました。深いペパーミントに、あれはたぶん撫子だったかな。気がつくと今年も夏は後ろ姿を見せていて、その凛として楚々とした佇まい、振り返らないところが好きだなと思う。なので、夏生まれの私は未練がましく追ったりしない。

久しぶりにペルーのCACAOSUYO、LAKUNAを開けました。アマゾンの奥深くで発見されたカカオ豆を使用したタブレット。原材料はカカオと砂糖のみ。70%ダークチョコレートですが、フルーティでフローラルな、色鮮やかな印象です。こういうチョコレートが作れたら良いな。

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FILM

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夏が始まる前に一度だけバーベキューをしました。採れたてのお野菜は少し火を通すだけで美味しい。私はとりわけ地産地消を推奨しているわけではないけれど(カカオと砂糖はこの地にはないし)、ただ、そういう生活は基礎として持っておきたいなと思っています。足元がしっかりする。

そういえば友人の作家は「アートの地産地消」をうたっていたけど、最近どうしているのかな。彼のコンセプト自体は共感するところがあるのだけど、作品を見ても「だからなに。。」感が拭えないのは、つまり伝え方が下手なんだと思うのです。地に足がついているようで概念だけが3歩先を走っている、だから目の前にある作品が空虚。

アートに限らず、例えば「地産地消」と看板を掲げたレストランで食事をする時に同じことを思ったことがある人もいるのではないでしょうか。それを実行することは、お店やシェフの「本来の目的」ではないのでしょうから。

そんな時、一皿からエッセンスを汲み取れるか否かは、それぞれ個人の生活の基礎によるところもあるのでしょう。そういう意味で個人が個人レベルで地元に根差す意識を持つのはいいことだと思っています。

CHOCOLATE

https://cocoarunners.com/maker/cacaosuyo/


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