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少年院での更正の道のり

映画「ジョーカー」


映画「キッズリターン」


罪を犯してしまうまでの過程を知りたかった。
どうして人が犯してしまうのかを知って、どうやったら、それを止めてあげられるのか知りたかった。


映画「ジョーカー」では、男が大道芸人として生計を支えようとするが仕事に恵まれず、荒れたゴッサムシティーで年老いた母と2人貧しい生活を送る。
「どんな時でも笑顔で」という母の言葉のとおり、世界に笑顔を届けようとするが街では蔑まれ暴力にさらされ、いつまでも屈辱の日々から抜け出すことは叶わない。

唯一、男の存在価値を満たしてくれた母も、あることをきっかけに、男は母にとってもどうだっていい存在だったんじゃないかという不信が、赤黒いしみのように男のなかでじわりじわりと広がっていく。

そして男は弾けた。
まがまがしい行き場のない負の感情が、毒花の実のごとく、むくむくと膨れ、膨れ、膨れきって、耐えきれず、弾けた。

だれも男を、存在を、認めてくれなかった。


映画「キッズリターン」では、2人の若者は、ただ、目の前に現れた自分を誉めてくれる人を慕って、無邪気に追っていっただけだった。
無知ゆえに、犯罪の匂いのする方へ導かれていった。

世の中をまだよく知らない若者は、犯罪の捨て駒にするべく大人に狙われるんだ。


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