お世話になっていた会社の女性担当者さんが乳癌になった

日々仕事を通して、いろいろな方にお会いします。お付き合いが長くなったり、会う頻度が増えてきたりすると、会食したり、雑談する機会も増えます。

そうして仲良くなっていくうちに、結構な頻度で「あ、そうだったんだ……」と知ることがあります。それはこんなこと。

・数年前に子宮を摘出した
・約1年間入院していて、今は完治した
・長生きは難しいと当時言われけど、治療を続けながら今に至る
・片方の目は殆ど視力がない
・2年近く入退院を繰り返している
・乳がんで切除した

仲良くなって、ある程度深い話をするまでは全く私も気づかないので、それを知ったときは、毎回驚きます。なぜなら、彼女たちはバリバリと仕事をこなしていて、元気はつらつで、全くそのような気配を周囲に見せないからです。

昨日のこと。
ある会社の新しい女性担当者さんと電話ミーティングをしてました。

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「以前やりとりさせて頂いていた、●●さんは現在休職中とのことですが、ご出産とかですか?」

女性担当者さん
「あ……そうではなくて……。ちょっと病気してまして……。治療中なんですけど、早くても年末の復帰です。」


「えっと……。年末まで治療って、どうかされたんですか? 」

女性担当者さん
「……乳がんです」
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ちょうど昨日、そんなことがあったので今日はこのトピックを書こうと思った次第です。

全がんの中で最も罹患率が高いのが乳癌ということもあってか、これまでお仕事で出会った女性の方で、最も多いのが「私、実は乳がんで」というケース。私が女性ヘルスケアを専門にした会社の人間、ということもあって、打ち明けやすいのかもしれません。

元気はつらつに見えていても実は、治療と仕事の両立の難しさに涙してるかもしれないし、実は薬の副作用と闘いながらも笑顔で仕事をこなしてるのかもしれないし‥‥‥。そういった女性って、周囲が全く気付かないだけで、実は身近にいるものなのかなと思います。

働く女性はただでさえ、結婚・出産・育児・介護などで会社に "迷惑” をかけていると思ってしまっているせいか、さらなる “厄介事(病気のこと)”は、会社には知られたくない、と思うのかもしれません。

病気になっても、守ってくれる、手をさしのべてくれる寛容な企業が増えれば、そして様々な疾患に対して寛容な社会になれば、きっと女性たちはもっともっと働きやすくなるんだろうと思います。






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