はたして ネコ
ふと、子猫の鳴き声が聞こえてきた。それも1匹じゃない。か細いけれど力強い大合唱に惹かれて、思わず窓を開けた。ら、止まった。
ここは2階。眼下には隣の家の庭が見える。その向こうに道を挟んで月極駐車場―。
子猫の声は確かに聞こえた。けれどもうどこかに行ってしまったのかもしれない。残念に思いながら、それにしても、なんか視線を感じる。気のせいかなと思いつつ、しばらく外を眺めていると、・・・目が合った!隣の家の縁側の下、その陰から小さな小さな目玉が6つ。地面から30cmもないその狭い暗がりに、子猫が3匹、串を抜かれたお団子のように頭をたてに乗せあいながら、静かにこちらを見ていた。わりと緊張感なく手なんかをなめたりしているのも1匹いる。――果てしなくかわいい。
ずっと見ていたかったけれど、私が見ていると気ままに鳴くこともできないようなので、静かに窓を閉めた。窓が閉まる最後の1mmまでずっとこちらをうかがっていたのがまた愛らしかった。
それにしても、隣の家が猫を飼っているとは知らなかった。いや、もしかしたらノラ猫がそこに忍び込んできて産んだのかもしれない。
「猫の恋」という言葉は春(初春)の季語になるらしい。さらに「子猫」も春(晩春)の季語らしい。
夏日の今日、縁側の下は、地面が良く冷えて気持ちよさそうだった。
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ということで、ネコのラインスタンプを作りました。
普段の会話で使えるシンプルなネコです。
家族との連絡に。
日常で気軽に使えるカラフルなネコのスタンプです。
シンプルなので目上の人へも送りやすいネコです。
ぜひ使ってみてください!
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