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食べる輸血?レッドビート

こんにちは!
北海道だいすき、くりあです。

もう11月も中旬!!1年が早いですね💦

今日は「レッドビート」について。皆さんご存知でしょうか?皮をむくと手が真っかっかになる野菜です(笑)


レッドビートって?

もともと「ビート」は、地中海の沿岸地方が原産で、元々は薬用として、発熱や便秘の治療に古代ローマ人が用いていたと言われています。
食用とする根部分の色や見た目はカブや大根に似ていますが、カブや大根などはアブラナ科ですが、ビートはヒユ科となります。

ちなみに、従来ビートはアカザ科に分類されていましたが、分類体系が変わって、現在はヒユ科と統合されて分類されています。

元々のアカザ科は、ビートの他だとホウレンソウやオカヒジキ、アッケシソウなどがあります。 


歴史

ビートは耐寒性が強く冷涼な気候を好むことから18世紀にはヨーロッパ全土に広まり、主に料理に用いられてきました。
特に有名なのはレッドビートを用いたロシア料理の「ボルシチ」で、その他にもピクルスなどの漬物やワインの着色にも用いられています。

特に欧米では馴染みが深く、アメリカやEUの食品添加物リストの中にも含まれています。中国でも、使用対象食品を限定せずに使用できる数少ない天然色素としてリストに載っています。

色素はありませんが、「ビート」は砂糖の原料作物のてん菜(甜菜)です。日本では主に北海道で、サトウダイコンとも呼ばれ砂糖の生産用に栽培されています。
ちょうど今頃、収穫されて乾燥させている頃だと思います。
(詳しくはまた違う記事で♪)


北海道のレッドビート

JAグループ北海道が2017年に北海道大学と連携協定を結んだことをきっかけに、北海道では2018年(割と最近!)、本格的な産地づくりに着手しました。
江別市のやま道の里が栽培を引き受け、函館市の老舗レストラン五島軒のボルシチ用や、「くるるの杜」のレストランでは、煮物やマリネ、パスタソースに使われました。

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生育適温は15℃~21℃とされており、北海道では8月~10月上旬に収穫を分散して行うのが一般的です。
寒さには強いですが、暑さには弱い作物なので、基本的には寒い地域での栽培が適している野菜と言えます。


栄養

ミネラルやビタミン、食物繊維など栄養が多く、健康に気を配る消費者に注目されつつあるスーパーフード!
「飲む献血」なんて言われています。

天然のオリゴ糖やベタインを含み、 腸内環境の改善や肝機能改善が期待できるといわれていて、ベタシアニン(赤紫色)とベタキサンチン(黄色)の色素には、抗酸化作用があります。
カリウムや葉酸、血行を促す一酸化窒素なども含んでます!


選び方

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・葉付きの物は葉が活き活きとしているもの
葉がみずみずしく元気なものを選びましょう。
収穫後葉が付いたまま時間が経ったものは葉から水分が抜けていくので、根の状態も悪くなってしまいます。

・大きすぎず小さすぎないもの
手のひらに載るくらいの大きさのものを選びましょう。
大きすぎるものはスカスカした物が多くなるので、手で持ってみてしっかりと重みが感じられるもの。また、しっかりと硬さを感じるものを選びます。


保存方法

レッドビートはもともと寒い地域の野菜なので、保存の基本は冷蔵庫になります。

葉付きのもの・・
葉が付いている場合は葉の付け根部分から切り落とし、根の部分と分けてビニール袋などに入れて野菜室で保存しましょう。

根の部分は1週間ほどは持ちますが、葉の部分は2日以内に調理してしまいましょう!

葉が付いたままだと、時間の経過とともに水分が抜けていき、根の部分も乾燥して味も落ちてしまいますので、葉と根を分けて保存しましょうね。

保存する際には新聞紙を使うのがおすすめ。
新聞紙には吸水性があるため、レッドビートの水分を保持する効果があります。濡らした新聞紙でくるんでビニール袋に入れ、冷蔵保存することで適度な水分が残ります◎

カットしたもの・・
ラップでくるんで冷蔵庫へ。早めに使い切るようにしましょう。

冷凍保存・・
丸のまま水から茹でて冷ました後、皮を剥いて使う大きさに切り、ラップを敷いたバットなどに広げて冷凍します。
凍ったら、密封袋などに移し変えて冷凍保存しておきましょう◎


調理方法

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皮をむけば生のままでも食べることが出来ます。
薄くスライスして綺麗な縞模様を活かし、サラダに散らすと綺麗です。

ただ、ゆでてから調理するのが一般的です。
よく水洗いしてから、まるごと水からゆでます!

~茹で方~
水1リットルに塩、お酢またはレモン汁を小さじ1加えてください。
切ってからゆでると、せっかくの赤い色が逃げてしまうので注意!
沸騰したら弱火にして30~40分ほどゆでて、竹串がスッと通れば茹で上がり。

皮は、手や包丁で簡単にむけますよ。


初めて使う方は、スムージーはいかがでしょう。

ゆでて2センチ角に切ったレッドビートと、皮をむいて種を取ったオレンジ、水と一緒にミキサーに入れ、よく混ぜるだけ!

色鮮やかで甘すぎないスムージーは、朝食にぴったり♪

煮ても焼いても天ぷらでも、中華料理にも実はよく合います!ごぼうの代わりに使ってきんぴらにしたり、ハヤシライスの具としても◎


ちょっと珍しい野菜かもしれません。見かけたら、是非手に取ってみてくださいね!
今日も読んでいただき、ありがとうございました!






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