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女性の味方?ゆり根!
こんにちは!
北海道だいすき、くりあです。
皆さん、ゆり根食べてますか?普段からナチュラルに食卓にゆり根があがるご家庭は少ないかもしれませんね。
そろそろ旬がきますよ~!
ゆり根?
鬼ゆり、小鬼ゆりなどの隣茎(球根)です。
たくさんの燐片が重なっているこの隣茎の形から「百合」の字が当てられたと言われています。
ゆり根の「隣茎」とは、字に「茎」が使われているように、実は「根」ではありません!なんと、葉が変形したものだそうです。
現在食用として栽培されているゆり根の95%は、苦みの少ない小鬼ゆりらしいです。
歴史
ゆり根の球根を食用としているのは、日本と中国くらいと言われています。医食同源の国、中国では古くから薬用や薬膳の素材として使われてきました。
産地
かつては全国で栽培していたようですが、冷涼な気候の北海道に生産が集中し、今では北海道産が99%と堂々の1位!
ただ、その6割以上が関西を中心に道外へ出荷されます。意外と道内での消費が少ないんです。
北海道の中でも、後志エリアでは日本一の生産量を誇ります!
大切に育てられる、ゆり根
実は、店頭に並ぶまでには6年もかかります!
まず、培養施設でゆり根の元となる種子を、2年かけて「母球」と呼ばれる状態にまで育てます。そこからさらに半年かけて子球を増殖。
タネを生産するまでで3年がかり!
4年目の冬の間にりん片の繁殖をして、春になったら畑に植え込みます。1年かけてやっと草丈20cmほどに。秋になったら、掘り取って春まで保存をします。
5年目、また畑に植えて7月上旬に蕾ができ始めたら、全て摘んでしまいます(摘蕾といいます)。秋になったらまた春まで保存します。
6年目の7月上旬、また摘蕾をして、秋まで育てます。そして9月下旬頃、ついに収穫作業が始まります。
手間も年月もかけて、ゆり根は大切に育てられているんです!
お花は?
ゆり根の畑は、花のないユリ畑です。
上に書いているように、花に養分をとられないよう、蕾のうちに一つ一つ摘み取ってしまうからです!
種を植えた年から収穫されるまで毎年行います。7月上旬に、一日中広い畑で蕾をすべて摘み取っていくんです。大変な作業ですよね‥。
旬の時期
栽培時期は4~9月、旬は12~2月。
じゃがいものように、収穫してから2~3ヶ月ねかせると、デンプンが糖分に変わって甘味が増すので美味しくなります♪
栄養
血圧を下げる効果のあるカリウムは、野菜の中でもトップクラスの含有量!
マグネシウムやリン、鉄などのミネラルも豊富です。
グルコマンナンという水溶性食物繊維が、コレステロールや糖分の吸収を抑えるので、糖尿病予防にも役立つといわれています。
また、整腸作用のある不溶性食物繊維も多く含んでいます。
最近では、胎児の健全な発育に不可欠な葉酸が豊富であるとして、妊娠中にもおすすめの食材として注目されています!
選び方
表皮がパリッと乾燥していて締まりがよく、色が白く光沢があるもの。
色白でぽっちゃり肥えたものを選びましょう。
おがくずと一緒に詰められた丸のままの物を選んだほうが新鮮です。
保存方法
新聞紙に包んで冷暗所へ。長く保存したい時はオガクズの中に入れ、時々霧吹きで水分を保ってあげてくださいね。
洗った後・・
冷たい水にさらしておけば、4~5日ほど保存できます。
冷凍したい時・・
蒸したり固めに茹でてから、使いたい量ずつラップにくるんで冷凍庫へ!
下処理方法
おがくずとサビを取るだけなので、意外と簡単なんです♪
1.まずは全体を水洗い
2.サビ(茶色になった部分)や汚れなど、気になる部分をピーラーや包丁で削り取ります。
3.外側からりん片を1枚ずつはがします。
4.根元が見えてきたら包丁で切り離し、りん片をさらにはがしていきます。
5.バラバラになったりん片をボウルの中などで再度水洗いします。
6.仕上げに、再度サビや汚れをピーラーで削り取ります。
動画も見つけたので、良ければ参考にしてみてくださいね♪↓
調理方法
ゆり根がよく使われるのは、茶碗蒸しやおせち料理のきんとん、甘露煮など。
また旬になると、居酒屋など飲食店でゆり根の丸揚げはよく見ますよね。なので、揚げ物にはもちろん合います!
あと、ゆり根鍋もおすすめです。
アルミホイルに包んでバター油焼きにしても、美味しいですよ!
ゆり根は火を通す時間で食感が変わる不思議な野菜です。
火をあまり通さないで食べるとシャキシャキした味わい、火を通す時間を長くするにつれて、ホクホクした味わいからネットリした食感に変わっていきます。
やさしい味で色んな料理に合って、食感も楽しめるゆり根。さらに栄養もたっぷりなので、是非たくさん食べてほしいです♪
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