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35歳で乳がんになったら、前より少しだけ自分のことが好きになった話。1984年生まれ、…

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35歳で乳がんになったら、前より少しだけ自分のことが好きになった話。1984年生まれ、現在37歳、元気。治療は残り8年!

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犬のフン

本山聖子さんの著書「おっぱいエール」という本の中には、3人の乳がん女子が登場する。その中で、「乳がんになったことが、犬のフン踏んだことと、同じくらいに思えるようになったらいいよね。がんを、敵じゃなくて、人生の相棒だって思えるようになったらどんなにいいか」という会話がある。 どういうことかと言うと、「踏めば必ず足が止まる。止められる。必死に地面にこすりつけて一応取れた気がしても、なんだかまだ残っているような気がする。運がついた!ってプラスに考えることもできるけど、踏んだ瞬間は

    • ハート型

      手術の時に「ここにしこりがありますよー」って分かるように、手術前日に先生がサインペンでマークしてくれるんだけど、私は2つのしこりがくっついていたのでマークも円ではなくて。 先生が書いてくれたのを見てみたら‥なんと!よく見たらハート型になってるー! 「わぁ!ハート型!!」って喜んだら、笑い事じゃなーい!って言われちゃったけど、着替えるときに目線を下にすれば見えるそのマークが、へなちょこなハート型になってるってだけで、心の中でクスッとできた。 ちなみに摘出してみたら、2つじゃな

      • 温泉・大浴場へ入るときのコツ

        お風呂に入るとき、長いタオルを皆だいたい前にもってきて隠すと思うけど、私は全部は隠せないから、右胸だけ隠す作戦!左胸はオープンです。 右肩にタオルをかけて、そのまま右胸が隠れるように垂らしてます。誰も見てないと思って、全然気にせずに入っています。あ、ちゃんと浸かる前には外しますが、きっと誰も見てないよね・・って思う。 病気になって、諦めることやできないことも多いけど、少しの工夫で意外といけるな?!っていうことも多々ある。 今までの当たり前が当たり前ではなくなって、同じ場

        • お手本になってくれた先輩

          私が乳がんになったことを会社で上司に報告した際、真っ先に二人の女性の先輩の名前が挙がった。あの二人は経験者だから、話聞くといいよ、って。 本当にありがたかった。身内にも周りにも経験者はいなくて、ネットや本しか情報がなくて、ちょっとしたことを聞きたい時の相手がいなかった。 まず、その先輩には1人ずつお時間をいただいて、それぞれにお話をした。驚いてたけど、「大丈夫やから!」と心強い言葉をいただいた。 そして、一人の先輩は、会議室に入るなり自分の服をまくりあげて、私に再建した

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        犬のフン

          鳥肌。関西弁では「さぶいぼ」

          2019年の夏、右胸の全摘手術と、今後再建するためのエキスパンダー(仮の胸)を入れる手術を同時にした。 そして、仮の胸(以下、仮パイ)と過ごす初めての冬。 寒い寒い寒い・・・・!と思いながら着替えようと下着姿になったとき、思わず「えっ?!」と声が出た。なんと、手術をしていない左胸はガンガンさぶいぼ立ってるのに、仮パイの右胸はNOさぶいぼ・・!なんで?!寒さを感じないわけではない。不思議、不思議すぎる。 後日検診の日、看護師さんにこのエピソードを話したところ、そんな話は初

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          経験した人にしか分からない

          「経験した人にしか分からない」・・・とは、絶対に言わない。 病気をする前から、この言葉は苦手だった。「親になった人しか分からない」「出産した人にしか分からない」「経験した人にしか分からない」といった「~した人にしか分からない」という言葉。 そりゃそうだろうよ、なんでもそう。だけど、それを言った相手が「経験していない人」な場合、「あなたには分からないですよ」って言ってるようなもんでしょ。そんなこと、わざわざ目の前の人に言わなくていいし、その時点で、言われたほうは理解しようと

          経験した人にしか分からない