お手本になってくれた先輩

私が乳がんになったことを会社で上司に報告した際、真っ先に二人の女性の先輩の名前が挙がった。あの二人は経験者だから、話聞くといいよ、って。

本当にありがたかった。身内にも周りにも経験者はいなくて、ネットや本しか情報がなくて、ちょっとしたことを聞きたい時の相手がいなかった。

まず、その先輩には1人ずつお時間をいただいて、それぞれにお話をした。驚いてたけど、「大丈夫やから!」と心強い言葉をいただいた。

そして、一人の先輩は、会議室に入るなり自分の服をまくりあげて、私に再建した胸を見せてくれて、思いっきり触らせてくれた。で、「めっちゃ綺麗やろ?」って言われた。ちょっと誇らしそうに、ちょっとドヤ顔で、なんか妙にパワーが沸いた。おおお、私、大丈夫な気がする!そう思った。

それからも、「●●(社名)ピンクリボンの会」と称してご飯に誘ってくれたり、仕事であまり関わりがなかった先輩だったのに、ようこそこちらの世界へ!って迎え入れてくれて、病気がきっかけで嬉しいご縁となった。

病気になってよかった・・とは思わないし思えない。だけど、悪いことばかりじゃないのは事実。得るものもたくさんありました。そんな話も、今後少しずつお話できればと思います。

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