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「木の良さを伝えたい」一級建築士Webライターきほこさんの、ライフワークを支える第3のキャリア

岐阜県内でご主人と設計事務所を営むかたわら、親子向けの施設でスタッフとして木育(子どもをはじめとするすべての人を対象に木を好きな人を育てる活動)にも携わっている一級建築士の北野きほこさん。
2023年よりWebライターとしての活動も加わり、忙しくも充実した毎日を過ごされています。
いくつもの顔を持つ彼女ですが、どのような経緯で今のキャリアを築いてきたのでしょうか?
新たな挑戦であるWebライターについてのお話と、これまでの歩みについてお話をお聞きしました。


「大好きな仕事は好きなまま続けたい」そんな気持ちに寄り添うWebライターという選択

ーー子育てをしながら建築士や親子向け施設のスタッフとしての仕事もこなすなど精力的に活動されていますね!なぜWebライターに挑戦しようと思ったのでしょうか?

現在ほかの仕事をしていますが、年齢を重ねるにつれて体力的にしんどいなと思うこともあって……もちろん今の仕事は好きなのですが、つらいまま無理に続けて好きな仕事を嫌いにはなりたくなかったのです。
それで、自宅で自分のペースで働ける仕事がほしいと思うようになりました。

ーー建築士のお仕事は頭をよく使うイメージがありました!体力も必要なのですね

そうですね。
設計の仕事は家でできる作業もあるのですが現場に行くことがあったり、わりと根を詰めての作業が多かったりで、結構体力を使います。
子ども相手の仕事も立ち仕事が多いので、ちょっと限界だなと思うこともあって(笑)
身体がしんどいだけならがんばればいい。
でもそれで倒れてしまったら自分のせいで大工さんの仕事が滞ってしまったり、現場自体が止まることになってしまったりするのですよね。
迷惑をかけないようにやらなきゃ!という責任も感じます。

ーーそれは精神的にも苦労が多そうです。Webライターのお仕事を選んだ決め手はなんだったのでしょうか?

もともと文章を書くことが苦にならないタイプで、学生時代に校内だよりを作成した経験や前職で社外情報誌の企画・執筆をしてきた経歴を活かせそうだなと考えたのが始まりでした。
PowerPointで資料を作成したり、情報を集めてまとめたりする作業も好きだったので、そういったスキルも活かせるのではないかと思いました。

子育てをしているママたちの力になりたい

ーーたしかにライティングに活かせるご経験ばかりですね!お仕事を掛け持ちされていますが、それぞれどれくらいの比率でやりたいというような考えはありますか?

建築の仕事も好きですが、将来的にはバリバリやるのではなく余裕のある範囲でやりたいと思っています。
どのくらいの割合かというと難しいですね……どれも楽しくてやっていることなので。
どの仕事も楽しくできるバランスで、実際にやりながら無理なくやっていけるように考えていきたいですね。

ーー目指すライター像などはありますか?今後、執筆したいテーマがあればお聞きしたいです!

悩みを持った方が、私が書いたものを読んでなるほど!と前向きになれたり、すっきりした気持ちになれたりするようなお手伝いをできるライターになれたらいいなと思っています。

専門知識も活かしたいですが、子育てをしているママの役に立ちたい気持ちもあるので、子育ての悩みが解決するような記事を執筆したいです。
例えば、家が散らかって困るとか……そういう悩みって多いじゃないですか。
私も気持ちがすごくわかるので(笑)
そういう面でお役に立てたらいいなと思っています。

ーーママであり、建築士でもあるきほこさん目線の記事、とても気になります!

「木の良さを伝えたい」「自然が好き」がキャリアの原点

ーー現在、勤務する施設で木育に携わっていらっしゃるそうですが、なにかそういった分野に興味を持つきっかけがあったのですか?

小さい頃から自然に囲まれて育ったこともあり、もともと木が好きで木の良さを伝えたいという思いがありました。
そもそも、建築士になった理由もそれなんです。
木の良さをわかってほしい、味わってほしいという考えを実現するために、木を使った設計をしたくて資格を取得しました。
同時に建物や物といったハード面だけでなく、木に触れたときにわく感情や気持ちといったソフト面への影響にも関心を持つようになり、木育と出会いました。
その後、ご縁があって子どもが木のおもちゃで遊ぶ施設のお手伝いをするようになり今に至ります。

ーーなるほど!そんなつながりがあったんですね。点と点がつながりました!

やはり小さい頃の記憶の影響か、自然を大切にしていきたくて……それには木をたくさん使ってもらう必要があるんですよね。
そうしないと山が荒れてしまうので。
林業がうまく循環していくように守りたいという気持ちもあります。

ーー林業が衰退してしまっては、木を使いたくても使えなくなってしまいますよね。

そうなのですよね。
施設にきてくれる赤ちゃんやお母さんには、木のおもちゃで遊んでもらうことで木の良さを知ってほしいと思っているのですが、木製のおもちゃは高価なので、いきなり購入するのはハードルが高いとも思います。
そのときは購入に繋がらなくても、それがきっかけで、別の機会に本物の木製品を選んでもらえたら嬉しいですね。
まずは本物に触れてもらい、木を好きな方が増えたら良いなという気持ちで日々活動しています。

無理なく、楽しく、まっすぐに

お菓子作りやDIY、梅干し作りなど、ものをつくるのが好きで次は果実酒作りに挑戦したいと伝えてくださったきほこさん。
穏やかな口調からは意外にも感じるほど好奇心旺盛で、しっかりとした軸のあるお人柄を感じられるインタビューとなりました。
ご自身の信念にしたがい、まっすぐにキャリアを選択してきた姿が軽やかで格好良く、私自身もとても前向きな気持ちにさせて頂きました。
素敵なお話をありがとうございました!
今後のさらなるご活躍を期待しています。

北野きほこさんのnoteもぜひご覧ください▼


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