二人だから出来ること
私のオットは、調理師でサービスマンでソムリエで、ハンター。去年の秋、念願の狩猟の実戦デビューを果たしました。職業柄なかなか頻繁には出られないながらも、時間を見つけては狩りへと出かけ
遂に初のカルガモゲット。
「ローストにして!」とキラキラした目でお願いされましたがそこは丁重にお断りし、「そこまで自分でやってこそハンターだぞ。」と優しく圧をかけて(笑)羽をむしるところまで自分でやってもらいました。
仕事から帰ると家の冷蔵庫に鴨がいて流石にギョッとしつつ、命に感謝しながらさばいて骨で出汁をとり、鴨鍋に。
普段焼いている鴨と違い、筋肉質で脂が少なく赤みも強め。これが野生の鴨かぁ……と染々しながら、オットが仕留めた鴨をわたしが料理し、二人で食べながらワインを飲む。なんとも贅沢な時間となりました。
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コロナの影響もあり完全に保留状態になっていますが、オットは将来的に独立し、自分のお店を持つのが夢なのだそう。料理人の嫁がいるとなると、夫婦二人で一緒に…というのはきっと自然な流れで、オットもそれを望んでいるようなのですが、私は乗り気ではないというのが正直なところ。色々あって、オットは私が料理人だから、シェフだから、私と結婚したのかなとちょっとだけ悩んだ時期もありました。
けれどこうして一緒に時間を過ごしていると、私が料理人であることに拘っているのは私の方かもしれないと思うことがあります。
どんな形であれ、お互い支え合い共に生きていく。今のうちから先のことを決めつけすぎず、色んな可能性を育てながら一緒に歩いていけたら良いのかもしれません。
まだまだ結婚一年目。全てが手探りの毎日ですが、二人だから出来ることを大切に。私達らしい夫婦の形を見つけていけたら幸せだなと思います。
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