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自由を追い求めて

独立して起業するということは、ウチの世界から、ソトの世界へ出ていくということ。ソトへ出たら自由になるのか、というと、そうではなかった。人と比べることをやめて、自分の価値を認めて、これでヨシ、と。そう思えるようになって、初めて自由になった気がする。

「会社員であること」という選択肢

認知症がどんどんひどくなる母。妹にまかせっきりだった、そんな母の介護をする為、いつかは会社を辞めて、自宅で出来る仕事にしないとな、と思ったのが、行政書士とタイ古式マッサージの資格を取ろうと思った、一番の理由。

でも、それは表向きの理由で、きっと本当は、私の中に、会社という組織に属するのは、もう面倒くさいなという、漠然とした思いがあったからだと思う。

だって、認知症の母の介護をする為といっても、会社員を辞める必要はないわけで。まあ、実家に戻ったら、あの田舎で仕事なんてないよなぁと思っていたから、というのもあるけれど、かなり早い段階で、「会社員であること」という選択肢を、私は外してしまった。

会社不適合者

それまでも、短期間で、会社勤めをしたことはあった。でも、イギリスに行くという理由で辞め、結婚してスペインへ行くという理由で辞めた。そして、結構自由に、好きなことをやった、というか、好きなことをやらせてもらった。そんな生活を送る中で、ふと、「私という人間は、会社という組織ではやっていけない会社不適合者なんじゃ?」と感じるようになった。それを確かめる意味もあって、スペインから帰国したら、よし、会社人になろうと、前向きに、少しワクワクしながら、その道を行こうと決めていた。

実際にやってみたら、自分でもびっくりするほど、頑張ることが出来た。なんだ、出来るじゃん、会社人。世間の人が言う、月曜日の憂鬱なんてのも、全くなかった。こんな会社人の人生も、悪くないな。そう思っていた。

そんな会社でも、上が変われば、いろいろ変わってくる。のびのびとしていた風土は少しずつ変わり、自分も知恵がついたぶん、会社のいろんな面が気になるようになって、最終的には、会社に守られている安心感よりも、息苦しさの方が大きくなってしまった。毎月給料がもらえる安心感より、自分で納得をしたうえで、仕事がしたいと思うようになった。

手放すことに対しての未練

自分が10年以上も、1つの会社で働けたということは、私にとって、かなりの驚きだったけれど、さらに、驚いたのは、これだけ長い時間、会社という組織で働いていたにも関わらず、その「安定した生活」を手放すことに対して、何の未練も感じなかったということだ。もうちょっとくらい、心の葛藤とかあるかな?と内心は思っていたけど、拍子抜けするくらい、あっさりとしたものだった。

それだけ、会社人というステイタスを破棄したかったのだろうか。今となってはわからない。

でも、近しい友人たちは、皆一様に、「レイちゃんらしい」と言ってくれた。会社人として、うまく立ち居振る舞っていたつもりだったけど、友人たちは、うすうす感じていたんだろう、「レイちゃんに会社人は合わない」と(笑)。

ウチからソトの世界へでてみたものの

独立開業してから、私の人生は大きく変わった。それは、仕事のせい、というよりも、私自身を取りまく環境の変化だ。40を過ぎてから、子どもを2人授かったこと。そこから、全てが子供中心になっていった。

だけど、起業したからには、仕事をバリバリやらなきゃと思っていた自分にとって、子どもの存在は、ある意味複雑でもあった。周りの経営者仲間に、どんどん置いていかれる、自分だけ取り残されてく不安。睡眠時間を削ってもっとアピールするような記事を、とホームーページを修正したり、子どもの寝た隙に、何とか経営の本を読もうとしたり、必死だった。

そうやって、もがきながら、2人の子どもは、保育園へ通うようになり、やっと自分の時間が取れるようになった。そんなある日、ふとした時に、『私は、何のために仕事をしているんだろう。仕事、必死に頑張っているんだと、誰に認めてもらおうとしているんだろう。』と。

会社を辞めて、自由になったつもりが、見えない何かにグルグル巻きにされて、いつの間にか、前よりも、息苦しくなっていた。

自分の本質を知る

私は、以前、星詠みをされる方に、言われたことがある。『レイさんは、せっかく築いたものでも、ヨシ、次って思ったら、それをブルドーザーみたいに、一気にぶっ壊して、更地にして、また一からキャリアを築く方です』と。また、『「型にはまる vs 型をはみ出す」の葛藤のパワーが、現状を打破していきます。だから、この二つが相乗効果を発揮すると、もう、とてつもないパワーです』とも。

これを言われたときに、ああ、そうか、と妙に腑に落ちた。会社人だったころも、起業してからも、根底にあるのは、破壊と再生、型に収まっていたいけど、飛び出したいという葛藤。これだったんだ、と。

だから、起業しても、どこかのコミュニティに属するのに、抵抗があったんだ。人と繋がっていたい。でも、人と繋がるためにコミュニティーに入るってことに、抵抗を感じてしまう。

自分を認めて、他人と比べない

それでも、何となくそこに属しているコミュニティーもある。私には必要な場で、ホッとする場。学びの場。何も強制されず、押しつけもない。好きでそこにいる。不思議な空間だ。こんな場所が、3つ、4つある。

このゆるーい繋がり方が、私にはちょうどいいみたい。ここにいる時、私は自分のままで、他の人と比べることをしていない。〇〇さん、凄いですね、という言葉はお互いにかけるけど、それと比べて、自分はダメだな、みたいな空気がない。この「他人と比べない」ということと「自分を正しく評価する」ということを、この場所で学んだ気がする。

この場をよりどころに、私は、今日も、ブルドーザーのように、元気に働きにでる。誰かに認められたくて働くわけじゃなく、そうしたいから、働いている。自分の為に時間を割くようになって、自分を大事にするようになって、そういう気持ちが、より強くなったように思う。

起業した当初とは、今また、別な仕事をやっている。伴走型コンサル、という仕事だ。本格的に初めて、まだ1年足らずだけど、もともとやっていたプロジェクトマネージャーの経験をベースにやっているから、自分の一番得意分野で戦っているという感覚がある。お客さんのビジネスが、目に見えて良くなっていくのを感じる。この上ない喜びを味わうことができる仕事。

これまでの自分だったら、お客さんの為に、ただただ、猛進していただろうけど、今は、頑張るときと、場に戻って内側に気をチャージするときを、自由に選択しなら、上手に行き来して、バランスよく働くことが出来るようになった。

1つの場に囚われることなく、自分で決めた場で、ほどよく人と繋がって、自分のペースで進んでいく。自分の為に、大好きなお客さんの為に。

これが、今、現時点で思う、私らしいはたらき方。


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今日は、noteで開催している「 #私らしいはたらき方 」コンテストの応募作品として、書いてみました。(*^_^*) 

本日も、最後まで読んでくださりありがとうございました。

レイエレミ

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