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日本刀に全然詳しくない話

私は日本刀に詳しくない。本当に詳しくない。「刀剣乱舞のおかげで日本刀に興味が持てました!」という展開を期待していた人はごめん。
そもそも私は日本より海外の文化を学ぶ方が好きで、大学時代は西洋の文化に傾倒していたため、日本文化の知識が少ない。刀剣乱舞の刀の所有者がどうこうという話も全然ついていけていない。高校時代は世界史選択だったし。高校日本史の内容を知ったのも最近家庭教師のトライのYouTube日本史講座を見てからである。
一応作中に出てくる情報程度の知識はあるのだが、そこを深掘りしてはいないので書かれている以上の知識はほぼないと言っていい。
日本刀の構成部品の名前は全然覚えられていないし、刀剣の鑑賞の仕方も何度も教えられているにもかかわらず全然わからない。
こういうとき、無理に理解しようとしたり好きになろうとしても「好き」が歪むと思っているので無理して好きにならないことにしている。大好きにならなければならない、と思うと目の前のものを改編して、自分の都合のいいように変えてしまう可能性があるからだ。
ただ、刀剣乱舞にハマらなければ永遠に日本刀を知ろうとはしなかっただろうし、「ストーリーや設定に出てくるくらいは調べてみるか」となった時点で知識の啓蒙としては成功しているかもしれない。
わからないなりにわかることもある。日本刀は結構いろんな所で保存され、展示されているということだ。刀剣乱舞やその他フィクションで良く扱われるものだけではない。私は美術館や博物館に行くのが好きだ。そこによく日本刀を見かける。日本刀が展覧会の名前に出てこなくても、一振二振展示されていることがある。
日本刀の継承は難しいというが、「刀剣乱舞で扱うような日本刀」以外にこの世にはたくさん日本刀があるのだ。刀剣乱舞をやらなければその事実には気づかなかっただろう。
刀剣乱舞に教わったのは、少し知るだけでも文化に奥行きが生まれるということだ。

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