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運動、そして心と食事 運動編①

運動指導を長年続けてきて、身体を動かすことの重要性は感じています。

ですが、だからこそ強く言いたい。

健康は、運動、そして心と食事、この三位一体です。

運動する場に行くと、どうしても運動が主になってしまうので、いかに運動が素晴らしいかを力説してしまいそうになりますし、同じように運動が健康にいいと思っている方が対象になることも多いので、心と食事は補助的なイメージになりがちです。

しかし、この三つの要素はどれも同じくらい重要で、どれが欠けても健康を継続するには難しく、これらのバランスが取れている人はどのくらいいるのかと考えてしまいます。

参加者さんによっては、毎日運動していても、心に問題を抱えている人もたくさんいたり、または過度な食事制限によって、明らかに自然ではない身体になってしまっている場合もありました。

本人がどのような身体を希望されているかにもよりますが、人間の身体は自分が思ってるほど強くありませんので、人間として自然な状態こそ健康に近づけるのではないでしょうか。

男性も更年期がありますが、特に女性は、年齢を重ねるたびに、ホルモンのバランスが大きく変化し、そのたびに体型も変わります。

男性には理解できないかもしれませんが、ホルモンバランスによっては食欲も自分でコントロールできなくなる場合もありますので、女性に体型の事や見た目のことを気軽に言うのは本当にやめてほしいと思います。

軽い一言が、女性の心を深く傷つけます。

休日も、普通一週間周期で考えますが、一か月周期で休みのとり方を考えてもいいぐらいで、そのぐらい毎月毎月身体は変化しています。

というのも、女性は1か月のうち、全力で体調がいい!と思える日が月に1~2日程度と言われており、それ以外は常にどこかに不調や痛みがあったり、何となく元気がなかったり、万全とは言えない日が多いと言われています。

その女性がとても元気になるのは、更年期を過ぎてだいたい60代以上からで、そのころになれば、男性よりも女性ホルモンが少なくなっている場合もあります。

おじいちゃんとおばあちゃんが、何となく同じように中性的な見た目に変化してくのもそのためでしょう。

ですので、その年齢まで人生を全力で楽しめないことも多く、責任のある仕事を抱えたり、家事、育児、介護と、中には薬を飲ながら、慢性的な不調を自分でも気が付いていない人も多くいます。

気が付いていても、生活していく方が優先的になるので、女性性を抑圧してしまっている人もいるかもしれません。

その年齢で発症するには、明らかに早すぎるのではないかという症状を訴えてくる人も年々増えてきていますし、何とか抑え込んで日々を送っていることは明らかわかります。

女性特有の病気、婦人科系の病が増えていますが、そのような抑圧から発症させているのかもしれません。

今の時代がそうさせるのでしょうか。

骨格でいえば、人間の身体はとてもうまくできていて、人間本来の骨の動きができていれば、身体から痛みが出ることはありません。

例えば、ちいさな子供が『最近腰が痛い』とか『肩が痛くて腕が上がらない』ということは聞いたことがないでしょう。

というのも、誰でも小さい頃は人間本来の動きができているので、痛みを起こす不自然な動き方をしないのです。

しかし、大人になるにつれ、本来の動きを忘れ、身体に動きを任せなくなった時に、あちこちの関節に動きの制限が入ります。

この時、その動きはやめて!という身体からのSOSが痛みです。

例えば、何かの機械を購入するとします。ロボット機械にしましょうか。
その時に取扱説明書をみて動かしますが、説明書通りにしないと壊れますよね。

説明書は身体にすでに備わっています。
子供は素直なので、説明書通りに身体を動かしています。
なので、痛みはないのです。

ですが、だんだんと大人になるにつれ、あれがいいだの、これが効くだの、自分の身体に説明書があるのに、それを忘れて自己流になった時痛みが始まります。

では、改善するにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、本来自分が持っていた説明書通りに動く、それだけです。

長くなりましたので、次回はその説明書について書きたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!


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