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「自由闊達な組織風土」はなぜ大切か? 多様性を成果につなげる。

「省・小・精」から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る

このパーパスの実現に向けて、エプソンでは多様な個性を持った人たちが、分け隔てなく活躍できる企業文化の醸成に取り組んでいます。
「社員が語るエプソンのDE&I」は、エプソンにおける「DE&Iの現在地」を社員の声を通じて発信するとともに、企業における多様性・公平性・包括性について改めて考えていく企画です。


第3回のテーマは「多様性を成果につなげる」
マイクロデバイス製品(半導体デバイス・水晶デバイス・センシングデバイス)を扱う当社営業本部のMD営業部では、2020年からデジタルマーケティングのチームを立ち上げ、注力してきました。

新しい分野の業務で活躍する2人に、「多様な意見をどのように仕事の成果につなげているか」について聞きました。


【プロフィール】藤川 莉沙
長野県出身。幼少期に父親の海外赴任に帯同し、4年をアメリカで過ごしたこともあり、海外に携わる仕事を志すように。2008年セイコーエプソンに入社。半導体の営業部門に配属。2014年~2019年、米国販売会社へ赴任。2020年よりMD営業部デジタルマーケティングチームのリーダーを務める。趣味は歩くこと。

【プロフィール】宮坂 菖
長野県出身。以前から海外への関心が強く、大学時代にはインドネシア留学を経験。現地で日本のものづくりに対する信頼が厚いことに強い印象を受け、製造業を中心に就職活動を行う。2019年セイコーエプソンに入社。デバイス営業部へ配属。国内営業を経て、2020年より水晶デバイスのデジタルマーケティングを担当している。趣味は推すこと。

※記事の内容、所属、役職等は取材を実施した2023年10月5日時点のものです


― 現在の業務について教えてください

藤川
: 私たちはデバイス製品のマーケティングコミュニケーション業務を担当しているチームです。2020年からはデジタルマーケティングにも取り組んでいます。

主な業務は、製品情報サイトの運用・改善、認知度向上のための展示会出展やSNS運用です。
サイトには、製品説明のほか、資料請求のフォームがあり、お客さまが個人情報の取り扱いなどに同意された上で、ダウンロードできるようになっています。この時に得た情報(コンタクト情報)をもとに、資料請求後のフォローや営業活動、最終的には受注獲得につなげていきます。 

宮坂:
私は水晶デバイスを担当しています。最近注力しているのは、SEO対策コンテンツです。具体的に言うと、Googleなどの検索エンジンで水晶デバイスについて調べた際に、エプソンの製品情報サイトが上位に表示されるようなキーワードを含むコンテンツを作成しています。
お客さまが知りたいと思うであろう情報を充実させ、見やすく探しやすいサイト構成を目指しています。他には、MD営業部が管理するLinkedIn(※世界最大規模のビジネスSNS)アカウントEpson Microdevicesの運営にあたっています。

LinkedInのEpson Microdevicesアカウントでは月に5~6回、デバイス製品情報を発信している。 上の画像は、橋梁や高架軌道などの劣化診断などに用いられる加速度センサー(センシングデバイス)に関する投稿。


 ― MD営業部のお客さまとは?

宮坂:さまざまな電子機器に採用されていますが、FA機器メーカー、車載部品メーカーなどがお客さまにあたります。いわゆるBtoBビジネスですね。 

藤川:
プリンターやプロジェクターと違い、国内では販売会社を介さず、お客さまと直接お取引をする商流になっています。ビジネスモデルによっては、電子部品の代理店を経由することもあります。


仕事をする上で、一番やりがいを感じるのは?

藤川:
サイトへのアクセス数や、コンタクト情報の入手件数が、ほぼリアルタイムで分かるのがデジタルマーケティングの特長の一つです。
結果が数値として表れるので、日々のモチベーションにつながりやすいですね。検索エンジンで上位に表示されやすいコンテンツを研究し、作成・公開してアクセス数が伸びた時は手ごたえを感じます。

デバイスの製品情報を調べる人はさまざまです。機器のトラブルを解決したい技術者・設計者、電子部品の調達担当などなど。さまざまなニーズに応えられるコンテンツを準備しています。


宮坂:「もっと知りたい」と検索した方が感じるようなサイトに作り込んでいくため、社内関係者の協力を得ています。

MD営業部で各製品ジャンルを担当するプロダクトマーケティングチームのメンバーや、事業の設計担当者などと連携し、製品の主な機能や特長、製品の選び方、活用シーンや搭載事例などを説明するコンテンツを掲載しています。

チーム立ち上げ当初は関係者に「資料請求数を増やすため、こんな資料を作ってほしい」と協力をお願いしながら進めることが多かったのですが、最近では「アクセス数をもっと上げるために、こんなコンテンツを作ろうと思っているけど、意見をもらえる?」とアドバイスを求められることもあります。

デジタルマーケティングの認知度が高まるとともに、関係者の関心や熱意が上がっていると感じ、私自身のモチベーションも上がりますね。


― やりがいをチームの成果につなげるために、大切にしていることがあれば
    教えてください

 
藤川:大切にしているのは、自由闊達に意見交換できる雰囲気づくりです。
多様なバックグラウンドを持つメンバーがそれぞれの経験に基づき、率直に意見を出し合ったり、議論したりすることがとても重要だからです。

さまざまなアイディアを出し合い、まずは取り組んでみることが、絶対的な正解がないマーケティングの世界では大切です。
また、いろいろな角度から、情報の受け取られ方を議論する必要があります。WebサイトやSNSなどデジタルで発信する情報の受け手はさまざまで、専門的な知識がある方、無い方、学生さん、企業で製品設計をする人など多様です。

私たちのチームには、エンジニア出身のメンバーや、他社で法人営業の経験が長いメンバーなどがそろっており、議論を深める際の強みにつながっている、と感じます。

宮坂:私自身は水晶デバイスの担当ですが、チーム内には、半導体デバイスとセンシングデバイスを担当するメンバーもいます。

それぞれの分野で「この施策を試したら、こんな反響があった」「この点には注意した方がいい」など、経験を踏まえた意見を率直に言ってもらえます。

藤川:しっかりそれぞれの意見を出し合い、議論を深めるのが第一。
一方、視点が異なる数々の意見が出されると、議論が発散してしまうこともあります。
リーダーとしては、取り組みの目的やターゲット層を見失わず、メンバーの意見を尊重しながら話し合いをサポートする必要があるんです。

そして議論が尽くされれば、あとは「決めの問題」ということも。その場合には判断するのも私の役目、と考えています。


― 安心して意見を出し合える雰囲気が伝わってくるようです。

 
宮坂:サイトのユーザーインターフェースを確認する際などにも、これまでの経験によって気になるポイントがみんな違う。異なる視点からの意見が出されるので、とてもありがたいんです。
それぞれの経験に基づく意見が尊重される、と感じているので、私も含め安心して意見が出せるのかもしれません。
 
藤川:サイトの作り込みや、データの分析など個人の作業は在宅勤務で取り組むことが多い一方、月2回のチームミーティングは対面を基本に実施しています。発言に対する表情を確認しながら進められる安心感がありますね。また、職場での雑談から仕事を進める上での困りごとがポロっと出てくることもあります。

在宅勤務時のチャットでのコミュニケーション、表情が確認できる対面の良さ、両方の利点を生かし、信頼を積み重ね、みんなで一緒に課題を解決していく、という雰囲気を醸成したいと考えています。



― 今後の目標について教えてください。

 
宮坂:水晶デバイスの製品サイトの大規模リニューアルを検討しています。現在のサイトは構築されてから時間が経っており、以前からデザインを新しくしたいと思っていました。
多くの方に「使いやすい!」と感じてもらえるサイトになるよう、頑張ります。

今後のキャリアとしては、デバイス製品についてもっと勉強し、製品知識を深めたいですね。
自分の言葉で製品の魅力を伝え、お客さまに買ってもらえる営業パーソンになりたいです。いずれは海外販売会社での営業活動にも挑戦してみたいな、と思っています。
アメリカ赴任を経験した藤川さんは、私のロールモデルでもあるんです。

藤川:
私たちの活動は国内が中心になっています。今後は海外販売会社も巻き込んだ施策を打ち、海外からのコンタクト情報も増やしていきたいですね。

もう一つ、部内の教育体制を整えたいです。中途採用や他事業部から社内異動で加わったメンバーも増えているのですが、育成には改善の余地があると思います。

MD営業部が販売するデバイス製品は、産業の要だと思っています。その重要性や魅力をしっかりお客さまに伝えることができるメンバーを育て、みんなが楽しく仕事に取り組める基盤を作っていけたら、と考えています。


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