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IT/イット”それ”が見えたら、終わり。(2017)

こちらもかなり話題になっていた作品だ。
日頃から恐怖を追い求めている私は「あまり怖くない」という噂を聞き、それなら観なくていいやーと数年放置していた。

しかしネトフリがいつも何度でもお勧めしてきやがるので、仕方ないなぁという気持ちで鑑賞した。

確かにそこまで怖い訳ではない。
でもめっっっちゃ泣いた。
ボロボロ泣いた。
誰か言ってよ。感動するよって。

この記事を書くために流し見してたら、あれなんか目が…

<ざっくりあらすじ>
 1988年、舞台はアメリカの田舎町デリー。吃音症を抱える内気な少年ビルの弟は、ある雨の日に突然姿を消す。諦めきれずに弟を捜索するビルと友人たちを、次々と不気味な現象が襲う。少年たちは団結して立ち向かうことを決意する。

<感想>

※以下ネタバレを含みます※

 オープニングのジョージーの腕が食いちぎられるシーン。
なかなか攻めてないか!?
幼い子供が痛々しいことになるのは悪魔に憑かれてる間だけで、悪魔が払われた後は、180°回った首も思いきりブリッジした背骨も、何事もなかったかのように元通りになると教わったのだが。エクソシスト先輩、死霊館先輩、そうっすよね??

 期待を込めて続きを鑑賞。

なるほど。タイプの違う子供たちがたくさん出てくる。
でも各々が抱えてる問題がかなりエグい。
親ガチャ大外れキッズたちだったのだ。

要するに、ペニーワイズっていうのは子供の恐怖心に巣食う化け物であり、
子供が怖いと思う対象に擬態して嫌がらせしてくる訳だ。
ハリポタのまね妖怪ボガートみたいなものだ。
それ!リディクラス!

話が進むにつれて自分自身の恐怖と向き合い始めるキッズたち。
イカすぜ、ルーザーズ。
途中淡い恋模様も描かれ、とにかく甘ずっぱい。
ここまでジュブナイルしてるとは思っていなかった。

そして物語も終盤。
ペニーワイズの住処に突入する前のビルお兄ちゃんのセリフがもう…
(涙腺が崩壊する音)

I go home, and all I see is that Georgie isn't there.
His clothes, his toys, his stupid stuffed animals, but…he isn't.
So walking into this house, for me, it's easier than walking into my own.
家に帰るたびに、ジョージーがいないのを実感するんだ。
服も、おもちゃも、ふざけたぬいぐるみもあるのに、弟はいない。
だから僕にとっては、この家に入るより、あいつのいない家に帰る方が怖いんだ。

(厳密には「この家に入ることは、僕にとって、家に帰るより簡単なんだ」でしょうが、素敵な日本語字幕を引用させていただきました。)

ビルにとっての恐怖はジョージーの死に向き合うことだったのかもしれない。

そして地下でジョージーと対面。
映画冒頭で、船は女性名詞だから”she”で受けるとビルから教わったはずなのに”it”と言うジョージー。その瞬間、ビルはジョージーが偽物であることを確信すると同時に、本物のジョージーは死んでしまったことを悟る。

ペニーワイズを退治した後、草むらで円陣組んじゃうキッズたち
お互いの手に印をつけたりして。何してくれてんだよ。
訪れる別れ。
またいつか会おうな。
な、、

次回予告:うっかり続編を観てしまい、またも嗚咽するの巻


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