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メンタル最弱看護師が考える、不安の応急処置

 私は小さい頃から超がつく怖がりだ。知らない場所、花火の音、強風。子供の頃は何でも怖がって泣いていた。母親から注意されたことナンバーワンは「もっと子供らしく楽しそうにしなさい」だ。「不貞腐れてるんじゃないっ!」も1000回以上言われただろう。高校の担任にも「看護師になるんならもっと明るくしないと」と言われた。今考えても意味不明だけどね。そんな内気で怯えた少女はご覧の通りホラー映画好きの変な女に育った(ちなみにホラー映画観る時だってクッション抱きしめてるし、だめ怖いっ!と思ったら一時停止して深呼吸している笑)

今でも怖いものはたくさんある。
高圧的な人やイライラしてすぐ怒鳴る人。過去の失敗をありありと思い出すこと。インシデントを起こすこと。いつかくる祖母や愛犬との別れ。弟がバイク好きなこと(いつか事故に遭いそうだから)。過去に迷惑をかけた人々が山ほどいること。人生がもうやり直せないこと。取り返しがつかないこと。自分以外の人にはなれないことetc. アリ・アスター監督作品ではないリアル「eponaは恐れている」状態なのだ。

私の応急処置

不安や恐怖が湧き上がってきた!そんな時はひとまずこれを試してみる。

①書き出す
 頭の中だけで処理をせず可視化することが大事。感じたことをありのまま書き出す。浮かんだイメージだけでもいい。私はよく裏紙に書き殴っている。自分さえ読めればいい。ゆっくりnoteに書くのもいいね。
ex:明日のプレゼンは間違いなく失敗するだろう。

②別の立場から反論してみる
 他人から見たような客観的視点で、なるべく合理的に、真逆の意見で自分に反論してみる。もしも難しければ、悩んでいる友達が①のように言ってきたらどのようにアドバイスするかイメージしても良い。
ex:これだけ準備してきたのだから絶対に成功する。

③折衷案を採用する
 ①も②も現実的ではない飛躍した考えであることが分かったらここ大事)、ちょうど中間となるような折衷案を採用して現実に対処する。できる限りの対策をしたらあとは成り行きに任せるのだ。ちょっと祈るくらいはしてもいい。
ex:うまくいくとは言い切れないけど、うまくいかないとも言い切れないな。最終確認をしたら明日に備えて早く寝よう。

 何だか当たり前すぎて馬鹿らしく思うかもしれないが「極端さ」に気づくという過程がめっちゃ大事。不安MAXになっている時はたいてい究極的な考え方をしているものだ。こんなふうに認知の歪みに着目する認知行動療法(CBT)は実際に精神疾患の治療にも用いられている。私は受験のストレスで拒食症になり心が荒れまくっていた高校生の時に、CBTの分厚い本をすがるように読んでおったのじゃよ。

これを体現している美しい詩の一節がある。

"What if I fall?ーOh, my darling, what if you fly?"
(もしも落ちたら?ーまぁあなた。もしも飛べたら?)

 不安に苛まれた状態を私は「湖の底」と名づけている。暗くて冷たくて先が見えないから。あなたが湖の底に落ちたとき、思い出したらこの方法を試してみてほしい。あとは浮上するだけだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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