サンクスギビング(2023) もっと有名になってほしいイカれホラー。
映画紹介をされているmadnickさんがお勧めしていた作品。
アマプラでレンタルして早速鑑賞。グリーンインフェルノを手がけたイーライ・ロス監督のグロにかける情熱は凄まじく、どのシーンも無駄にクオリティーが高い。冒頭からラストまで目が離せないストーリー展開で、無意味なシーンに付き合わされることもないし最後まで犯人が誰か分からず面白かった。映倫区分はR18。
〈あらすじ〉
〈感想〉
※重大なネタバレは避けます※
※読むと食欲を失う可能性があります※
あらすじでは触れられていないが、映画冒頭で全ての事件の発端となる出来事が起こる。年に一度の感謝祭の日、セールを開催した地元のホームセンターには人々が殺到し、押し合いへし合いしながら商品を奪い合う。この勢いがもう半端じゃない。押し倒された人は踏みつけられ、割れたガラスは喉に突き刺さりカートに轢かれて皮膚は剥ぎ取られる。この街の人々の民度が低いのか警備の不備なのか…でも災害とかでパニックになったら実際に起こりそうで怖い光景だ。
私はこの冒頭のみ何かで聞いたことがあって、てっきりこのままここで話が展開していくのかなと思っていたが違った。衝撃的な事件から一年後、再び感謝祭を迎えようとしていた街で連続殺人事件が起こり、メインストーリーへと繋がっていく。
不気味なお面を被った犯人は斧を手にターゲットを次々と手にかける。こうなったら監督の本領発揮。誰も一筋縄では殺されない。ものすごい出血量に身体がバラバラになる描写、飛び出す臓物などが何度も出てくるし、その全てがハイクオリティーで美術さんのプロ根性には脱帽だ。七面鳥のように丸焼きにされる被害者も…。地獄の食卓のメインディッシュだ。犯人の殺戮能力は非常に高く、身体能力で仕留めるパワー系&狙った獲物は逃さないスタイルなので観ているこっちも非常にハラハラする。
犯人は感謝祭の食卓に見立てて殺害予定の人物の名札をテーブルに並べている。ここにリストアップされたら最後。サムネの画像のように食材となってテーブルに並ぶか、無理やり拉致されて食卓につくかのいずれかだ。わざわざ凝った演出をする犯人の仕事ぶりもクレイジーだし、途中で犯人候補となる人物が良い感じに出てくるので謎解き要素も楽しめる。一人また一人と襲われる高校生たちの必死の逃亡劇も見応えがあるし、途中で挟まるグロも痛々しくてお腹いっぱい。こんなテイストなのにドラッグやエロ要素が一切出てこないのは逆に新鮮(笑。意外にもピュアなキッズだちには好感が持てる。
誰が犯人かはあえて言わない。ぜひ鑑賞してほしいのでそこは伏せておく。アマプラで有料レンタルする価値は十分にある。
ただ一つだけ、どうしてもどうしてもツッコみたいところがある。詳しくは言えないのだが主人公ジェシカへ伝えたい。…そいつのどこが好きなん!?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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