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那珂市で発見!地域の働き方 ~綿引農園~

取材型インターンシップ「ひきだし」では、茨城県那珂市内の中小企業5社に学生が取材をさせて頂き、記事を作成しました!
今回は、綿引農園さんの取材記事です!
是非お楽しみください!


綿引農園

農業に関わるきっかけは様々、入れば繋がる一つの「わ」!
若い人たちを受け入れ、ドローンを駆使し新たな道を切り拓く。あなたの知らない農業がここに!

会社概要

綿引桂太さんと太一さん親子が経営する、2021年4月1日に法人化した農園です。トマトをはじめ、アスパラガスやナス、キュウリなどをインターネットを利用し効率化(IoT化)されたハウスで栽培を行う。直売所や学校給食、那珂市やその周辺の飲食店への販売をしている。また農園では、人との繋がりのきっかけとなる「輪」「和」を大切にするという理念から、ひらがなの「わ」をモチーフにしたロゴデザインに。

トマト「ハウス桃太郎」
綿引農園のロゴマーク

社長インタビュー:綿引太一社長

<プロフィール>
はじめは農家を継ぐつもりはなく、工業高校に進学するものの、進路に悩む。親の勧めで農業大学校へ進み、ある出会いをきっかけに継ぐことに!

思いがけない出会いで、まさか自分が農家を継ぐなんて?!

<農業に興味を持ったきっかけは何ですか?> 
農業大学校へ行きましたが、初めはあまり興味を持てませんでした。でも研修先のトマト農家の方に出会ったことで、大きく変わりました。トマトに対する真摯な姿勢や発言がかっこいいことは勿論、新たな視点で教えてもらえた影響が大きかったです。

<農業の魅力は何ですか?>
お客様から直接「美味しいね」と言われることです。直接褒められたり、喜んでもらえたりするのはやりがいになります。

<学生に一言お願いします!>
きっかけはどこにあるか分かりません!皆さんにはいろいろな可能性がありますよ!


取締役インタビュー:綿引桂太さん 

<プロフィール>
太一さんの父。那珂市の農家の家庭に生まれる。過去には養豚にチャレンジもイチゴ農家に転身。現在はトマトをはじめとした野菜を栽培している。また、様々な人が農業に興味を持てるような活動にも取り組む。

品質にこだわり、農業を次の世代へ繋ぐ!

<どこに出荷していますか?>
直売所や高級スーパーに出荷しています。そこでは、農家ごとに売り場をもらえる上に、品質の良さをPOPでアピールができます。農園の名前も認知されやすいですね。

<息子さんに継がせることは考えていましたか?>
現在はいろんな縁があり、家で農業をしてくれていますが、継いでほしいとお願いすることはありませんでした。彼自身でやりたいことを見つけるのが一番だと考えていました。

<若い人に求めることは?>
いまよりも農業の担い手が増えることです。何かを新しく始めることは大変だと思うので、農業を始める入り口として農業研修生を受け入れています。

<学生に一言お願いします!>
これまでの経験を経て、いまの自分が成り立っています!無駄なものなんて一つもありません!


社員インタビュー:佐藤翔大さん

<プロフィール>
日立市出身。県外でシステムエンジニアになる。しかし仕事の意義を考え直し、元々興味があった農業をするためにUターン。前職の知識を活かして最先端の農業に取り組む。

やりがい探してUターン!IT×農業で次世代の農園へ。

<農業に興味を持ったきっかけは何ですか?>
幼少期に綿引農園の野菜を食べていたので、農家ならタダ?!と興味がありました。県外で就いた仕事は経済的には安定していましたが、全部自分で作業できる農業のほうが自分に向いているのではと思い直し、農業に就きました。

<都会と茨城の違いは感じますか?>
茨城のほうが住みやすいですね。都会に憧れて県外で就職する人もいると思うのですが、僕はあの混雑した感じが苦手で…。毎日満員電車は無理だなと。(笑)

<今後どのように経営改善をする予定ですか?>
ドローンで肥料をまいたり、ハウスの窓の開閉や散水を自動化したりすることを考えています。そうすれば作業時間が短縮されて、その分他のことに時間を充てられます。


社員インタビュー:兵藤一輝さん

<プロフィール>
愛知県出身。バンド活動をしながら東京で測量の仕事に就いていた。結婚を機に地域おこし協力隊として那珂市へ。現在は食育を通して地域おこしを目指している。

元バンドマンの地域おこし協力隊!次に刻むは那珂市の野菜!

<東京から茨城に来た経緯は何ですか?>
生活を充実させたい思いで移住相談へ行ったところ、那珂市の農業を勧められました。実際に農業体験を通して、将来を見据えている桂太さんに惹かれ、この農園にきました。

<農業と前職との違いはありますか?>
精神的な部分で違いましたね。かつて仕事で精神をすり減らした感覚が、農業では全くなく、自分の中でこれからも続けたい仕事になりました。

<知らない土地で働くことは不安でしたか?>
新天地で働くことに興味があったので、不安はありませんでした。僕は那珂市に来て良かったと思っています。もし、その場所が合わなければ、戻ればいいと思いますよ。


学生記者の感想:ふみ

私は「農業はほとんど手作業で行うもの」という考えがありました。しかし最近は機械を積極的に活用しているということを聞いて、時代と共に農業のあり方も変わってきていることを感じました。また取材を通して、農園の方々の経歴や携わるきっかけが様々であることを知り、選択肢は思いがけないところで生まれることもあると驚きました。私も思い切って挑戦して、たくさん経験してみたいと思います。ありがとうございました!

学生記者の感想:あかり

今回の取材で日々改良を重ね、IoTやドローンを取り入れ進化していることを知り、手作業で重労働という農業のイメージが大きく変わりました。また、綿引農園の方々は「チャレンジしている」という印象を受けました。新たなことに挑戦するとき、失敗を恐れがちですが、やってみないと分からない、そこに思いがけない出会いがあるかもしれないと学びました。チャレンジすることを大切に就職活動に励みたいと思います!


企業情報

株式会社綿引農園
事業内容・・・トマトなどの施設園芸を中心にした野菜の生産と販売
従業員数・・・9名
住所・・・・・那珂市門部3294


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