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就活に悩む学生さんへ!


 こんにちは!えぽっくの若松です。


 2023年、最初のnoteになります!
 本年もどうぞよろしくお願いいたします!


 今年度も取材インターンが無事に終わりました!その集大成である冊子も完成!

 参加してくれた学生の皆さん、そして今回もご協力いただきました企業様はじめ、関係者の皆様にまずは御礼を申し上げます。ありがとうございました!


 今回は、就活や就職について、本インターンを通して改めて感じたことや気づいたことを、主に学生向けにまとめてみたいと思います!


■いつも選択肢は無限大


 大学に通っていると、「新卒で企業に就職し、その会社でずっと(もしくはある程度の年数)仕事をする」、という漠然としたイメージを持っている学生が多いと思います。多様な働き方が顕現している現代でも、意外とこのイメージで固まっている学生が多いように思います。


 もちろん、一度しかない人生のキャリアの中で、最初にどんな会社で時間を使うのかは非常に大切なことですから、真剣に考えることは良いことだと思います。しかし、就職してから「ちょっと違ったかも!」と思ったとしても、いつでも軌道修正できるということを、もう少し念頭に置いてもいいのではないかと思います。


 新卒で就職したところが自分にフィットしていて、「もっと役に立ちたい!」と思うことができ、そのままずっと一つの会社で勤め上げることはもちろん素晴らしいことだと思います。しかし、一つの会社に勤め続けることにこだわりすぎたり、一度就職したらそこにずっといなくてはいけない、というある種の思い込みが学生の中に少なからずあって、それが選択肢を狭めているように感じます。


 今回の取材では、社長を含め23名の方にご協力いただきましたが、お話を伺ってみればわかるように、さまざまな会社で経験を積まれてきた方もいれば、Uターンで戻ってきた方もいますし、他に明確にやりたいことができて転職された方もいます。人によっては、ライフステージが切り替わったときに大切にしたいものが変化しますので(わかりやすい例は女性の出産など)、それに伴って仕事、住む場所を変える必要が出てくる場合もあります。


 いろんな理由や考え方があって現在の仕事に辿り着いているはずなので、仕事をしながら自分自身を描き、変化していくイメージを持って、最適なものにしていけば良いと思います。


 今回の取材インターンでは、働き方や働く上での考え方や価値観に多様性があることを知り、「その時々で変わっていいんだ」ということに気づいた学生が多かったのではないかと思います。


 変えて良い、変わって良いからこそ、最初に自分で選んだものが想像と違っていてもOKで(やってみなければわからないのは何でも一緒)、またその時々で自分がやりたいと思ったことにチャレンジして、変えていけばいいんだと感じてもらえていたら良いなと思います。


 頭ではわかっていても、いざ就活を目の前にすると、なかなか柔軟に考えることが難しいときもあるかもしれませんが、失敗しちゃいけないと思えば思うほど精神的にもプレッシャーになりますし、余計に選択肢を狭めてしまいます。


 学生にとって「就職・働く」とは、まさに未知の悪魔のようなものです(笑)。わからないからイメージが先行してしまい、ネガティブに思い込んでしまう。「親以外の働いている人の考え方を聞けて良かった」という感想が物語っていますが、いろいろな方のお話を伺うことでようやく、「働く」のイメージの幅が広がり始めます。


 今回のインターンで、「社長や社員さんがされてきたいろいろな経験を聴くことによって、就活だけでなく人生において、(今大学で勉強している分野に限らず)さまざまなことにチャレンジしてみてもいいんだと思いました。一生モノになりました」と感想をくれた学生もいました。


 今聞く話は、今だけの財産ではありません。就活のためだけに誰かの話を聞いたり何かを体験するだけではなく、いつもアンテナを張り、感性豊かに学ぼうとする姿勢があれば、どんなことであってもきっと、一生モノの大切な何かになると思います。


 もちろん、誰かに聞いた話や言われたことが、今はわからなくてもいい。学生であろうと社会人であろうと、後になって「あの時こんなこと言われてたな」、「あれは、こういう意味だったのか」と気づくことなんて、山ほどあります(笑)。


 今はわからなくても、タイムカプセルのように後から大切な教えや学びとして再発見すればいい。だから今はたくさんの人やモノ、誰かの経験や体験に触れて就活への思い込みを外し、選択肢を増やしてほしい。未知の悪魔は恐いと思えば思うほど強大な敵になるので、積極的に思い込みを外して、自分が創り出している未知の悪魔を倒してもらえたらと思います(笑)。


 それができたら、人生の選択肢は無限大です。



■解像度を上げることで自分を知る


 「×にならない回答をする」


 これは多くの学生を見ていて感じることですが、別の表現をすると、「無難なほうを選ぶ」「当たり障りない」「0点でも100点でもない平均点のところにいる」という感じでしょうか。


 これが悪いと言いたいわけでも、学生たちを責めているわけでもありません。今の教育制度の中で学校という共同体に所属すれば、自ずとどこかの段階で、「(自分の気持ちや考えを脇に置いて)正解を探しに行く」ことを身に着ける学生は多いだろうと思います。


 小さい頃は自分の感性のままに自分を表現していたはずなのですが、いつしか失敗しないように、レールを大きく外れることのないように生きる術を身に着けてしまう。もちろんある程度の協調性などは集団社会の中では必要ですが、これに慣れてしまうと自分の感性が鈍ってしまい、琴線に触れるもの、自分の中に沸き起こるあらゆるものの解像度が悪くなります。


 僕はよく、この「解像度を上げる」というフレーズを口にしますが、これはどういうことなのか。


 僕は漫画が好きなので漫画で例えますが、自分が大好きな漫画家さんと一対一で会うことになり、たくさんのお話を伺ったとします。それはそれは興味深い話をたくさん聴けて、別れ際、「今日はお話をお伺いできて良かったです」と言ったとしましょう。


 別れ際の挨拶としてはこれで良いのかもしれませんが、どうして「良かった」と思っているのでしょうか?どうして自分が「良かった」と思っているのか、掘り下げて考えてみたことはあるでしょうか。


 多くのファンは知らないであろう漫画の裏話が聴けて「ラッキー!」と思っているのかもしれません。好きなキャラクターがどうやって生まれたのか知れて嬉しいのかもしれません。雲の上のような存在だった漫画家さんが自分と似たような挫折を味わっていたと知って思わぬところで共感したのかもしれません。同じ価値観を持っていることがわかって親近感を覚えたのかもしれません。漫画家さんがとても気さくで面白くますます好きになったのかもしれません。


 つまり、この例でいうところの「良かった」という一言、言い換えれば想いや感情を掘り下げることが「解像度を上げていく」ことであり、同時に自分を知ることに繋がります。


 
ではこの漫画家さんとのお話を、僕、Aさん、Bさんの3人で伺ったとしましょう。漫画家さんの価値観に触れたとき、僕とAさんはとても共感しましたが、Bさんにはまったく響かなかったとしたら、それはどうしてでしょうか。


 このとき少なくともBさんにしてもらいたいことは、「どうして自分はこの価値観に共感できないのか?」を掘り下げ、その解像度を上げることです。人と違うことは決して悪いことではありません。自分がありのまま感じたことに正直になって「どうして自分はこう感じているのか?」に向き合ってもらいたいのです。


 たとえ周りの全員と意見が違っていても、それが正解でも不正解でもありません。自分とは異なる価値観やリアクションを示されたときに、人ははじめて「何か」に気づきます。何か、とは、共感だったり違和感だったり、新しい発見だったりとさまざまですが、いずれにせよ「何か」に気づいたときに自分を掘り下げることができるので、ある意味チャンスなのです。


 自分が何に反応したのか、どうして反応したのか。そうやって解像度を上げていくことで自分が何を大切にしたいのかもわかってきます。就活や働くことを考える上でも、自分が大切にしたいことや軸を持っていたほうが良いですから、ぜひ解像度を上げることを意識して、さまざまな活動に取り組んでもらえたらと思います。


 Bさんのように「自分だけ共感できない…」と思っても、もちろん場合によってはその場で共感するフリをしたり、流したりするのは構いません(笑)。でもできれば、「自分はこう感じた」と示していくことで、学生同士でさまざまな価値観に触れられるよう、多様性を出していってもらえたらと思います。


 「解像度を上げる」とは、気づきと学びに繋がります。
「良かったです」「おもしろかったです」という感想だけで留まるのはとてももったいないので、まずは自分の中でだけでも良いので、解像度を上げる意識をしてもらえたらと思います。



■インターンに参加する上でのお願い


 インターンに参加する学生は、就活や働くということを真剣に考えるからこそ、インターンを活用されるのだと思います。


 インターンとして企業のお仕事に関わったり何かしらの体験をさせていただく中で、授業や課題、部活などあらゆる学校での活動との両立を迫られると思います。もちろん学生は学業が優先であり、そのことはもちろん企業側も理解していますが、企業と相談して決めたことを守らないのは、社会に出ようとしている学生がすべきことではありません。


 
友だち同士の約束で、「気分が乗らない」という理由で会うのを断っても、双方がそれで良しとすれば何の問題もありません。また、やむを得ないことが起こるなど、どうしても約束を守れないことは生きていたら誰にでもあります。


 でも、インターンの受け入れをしてくださっているのは当然、きちんと社会で事業をされている一企業であり、皆さんの将来のために時間を割いてくださっています。インターンの担当者も人間であり、コミュニケーションは必要です。学業優先であることをご理解されていますから、スケジュールを決めるときなどは、基本的に相談に応じてくださるはずです。


 一度相談して決めたことを守らなかったり、急に音信不通になるなどの行為は、就職を考えている学生にとって何のメリットもありません。約束はきちんと守る。人として当たり前のことは、社会に出ても同じです。


 誠実な姿勢でこれからもあらゆる活動に励んでいただけたらと思います!




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