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【病気】入院中にできないこと②

前回


食事に自由がない

病院での食事は8時、12時、18時に入院食を配膳してもらえる。
味はちゃんと美味しいと言えるレベルで、これ自体はとても有難く、本当に感謝している。

ただし、毎日の献立は決まっているし、もちろん健康にいい内容と味付けばかりである。
「今日は週末だし、パ――っと焼き肉でも食べに行くか!」なんてセリフをたまには言いたいものだが、ここに食事を選ぶ自由と楽しさは、ない
せめてもの対策として、ふりかけやご飯のお供を用意するのが関の山だ。

実は私の病気は、食事に関する制限は特にない。
極論、焼き肉にお酒だって飲んでいい。
しかし今は入院中だ、実際にそれが可能かは別の話である。

焼き肉とお酒は大袈裟として、ではお菓子などはどうだろうか?
この大学病院内にはコンビニがあり、7時~21時まで利用できる。
品揃えも医療用品が多め、お酒がないくらいで、その他は一般的なコンビニと変わらない。
当然、弁当やお菓子も売っている。

だが果たして、買えるからと言って自由に食べていいものだろうか。
私は病人なのだ。
せっかく健康的な食事を管理してもらっているのに、私が勝手に不健康になってしまっては意味がない
そもそも一日、ベッド周りからほぼ動かないのだ。
運動量は最低限、そこに間食を加えようものならすぐに必要カロリーをオーバーしてしまう。
結果、食後にちょっとだけデザートや、比較的カロリーの低いお菓子を空腹時に摘まむ程度に抑えざるを得ない。

これならば、初めから間食禁止のほうがよっぽど腹が決まるというものだ。
贅沢な悩みだとわかっているが、この選べるけれど我慢しなければという自由の中の不自由が、ジワジワと溜まってしまっている。

定期的にお菓子をしっかり食べていい日は設けているが、それにも限界はある。
私が食を楽しめる日は、まだまだ遠い。

時間に縛られる

日常でも、多少は時間を気にしないと生活はできない。
とは言え毎日ではないし、例えば自分の食事などはだいたいの時間で問題はない。
風呂だって好きな時間に入っていいものだ。

これが入院中は、生活のほとんどを「予定」として行動しなければならない
私の場合はざっとこんなスケジュールだ。

7時:起床 
8時:朝食 
朝食後:シャワー予約 (10~18時)
10時:体調検査 
12時:昼食 
15時:シャワー 
18時:夕食 
21時:消灯

これらの予定は病院側から決められたものなので、ずらすことができない
シャワーは自分の予約次第ではあるが、その時間帯に制限がある。
そのため例えば、夕食後しばらくしてから筋トレ、その汗をシャワーで流すなどはできない。

とても健康的な生活であることは間違いない。
だが休むと決めた日くらいは、特にスケジュールを決めずにダラダラを満喫したいものだ。
それは当分の間おあずけである。

毎日決まったスケジュールを求められると、真綿で首を絞められているような気になってくる。
それ自体もだが、病院側の看護に対して不満を持ってしまっている自分にもストレスを感じてしまう。
もっと大らかでいられればいいのだが、1ヶ月も経つとそれも難しくなってしまうようだ。

気軽に自然を感じられない

これは入院している病院、自身の病状によって変わると思う。
私の場合は投薬治療の副作用で免疫力が底辺になってしまっているため、一切の外出が禁止されている。
院内1階のコンビニが限界だ。

デイルームが東西にあるため日光浴は可能だが、ただ座って浴びることしかできない。
それも悪くはないのだが、違う。
ただ風や日光、鳥の声などの声を聴きながら、のんびり散歩したいだけなのだ。

入院時は頭皮に当たるそよ風ですら激痛だった。
そんな憂いがない、ただ当たり前の散歩に、憧れを抱く日が来るとは思わなかった。

好きな服が着られない

外出ができない、つまり服を着替える必要がない
基本はベッド周りでの生活になるし、着るものは病衣か持ち込んだ部屋着だ。
楽なのは楽なのだが、それしか選択肢がないということは、やはり徐々に心に負担をかけていく

私はオシャレにそこまで拘っているタイプではない。
それでもお気に入りの服や小物はあるし、パフォーマーの衣装でもあるフォーマル服(スラックス、シャツ、ちょい派手ベスト)には定期的に袖を通したい

今日は何を着ていこうか、そんな日常の小さな悩む時間も、やはりとても大事なものだと痛感している。

ストレス発散ができない

その①にも書いたが、ストレスが日々の「出来ない」で3、「出来る」でー2、3-2で毎日1ずつ溜まっているとする。
これまでストレスを増やさないことに注力していたのだが、ここにきて溜まったストレスを減らすことができない(簡単ではない)ことに気づいた。
ストレス発散の手段がほぼないのだ。
これも個人で大きく差があるとは思うが、私の場合は日常であればこんな方法でストレスを発散している。

・カラオケ ・Bar巡り(酒、お喋り)・美味しい店探し ・自転車 ・ドライブ ・1日中映画&お菓子ドカ食い(たまーに、ね) ・友人と喋りながらボードゲーム、オンラインゲーム ・半日ずっと燻製 ・音量大き目で音楽聞きながら、鼻歌混じりに仕事 ・フィギュア購入 etc

御覧の通り、いずれも病院では不可能なものばかりだ。
(唯一、「1日中映画&お菓子」は実行可能だが、前述の通り食事を自制する必要があるため事実上不可能に近い。)

これではストレスは溜まる一方であり、実際数日前から限界が近い感覚がある。
分かりやすいところで、これまで気にしないでいられた隣人のイビキ等にイライラし始めているのだ。
隣人が悪いのではなく、私の許容値が明らかに下がっている

とりあえずは友人と通話で話を聞いてもらうことで、短時間ではあったが息抜きはできた。
このストレス発散の手段に関しては、今のところいい方法が見つかっていない。
看護師さんにも相談して、早急に対策を打ちたいところである。

他にも大小いろいろあるけども

ひとまずこのくらいにしておこう。
細かく上げ始めるとキリがないし、逆に余計なことに気づいてストレスが増えるなんてことになったら最悪だ。

私がブログを続けているのは、おそらくお喋りが自由にできない代替策なんだと思う。
他のストレスも何かしらの代替策が見つかればいいが、なかなかそれは難しい気もしている。
それでもまだしばらくはここで過ごすしかないのだ、上手な付き合い方を改
めて模索
していこう。

本当にメンタルが危なくなる前に

そうそう、大事なことがひとつ。
看護師さんに少し相談してみたのだが、こういった入院生活に関するストレスなどは、専門医によるメンタルケアの時間を取ってもらうことも可能らしい。
もちろん精神科医などが在籍している大きな病院に限るが、それでも頼れる人、場所があるというのは心強い。
自分の精神状態と向き合い、本当に限界が来る前には無理せず利用するほうが良さそうだ。

もしそうなったときは、その体験も記録に残せればと思う。
期待はしないで欲しい、私もしたくない


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