見出し画像

未来に先回りする思考法 前半

画像1

今回紹介するのはこちら。2015年にメタップス代表取締役である佐藤航陽さんが出しました。「お金2.0」の著者でもありますね!

まず始めに、単刀直入に未来に先回りする思考法を言ってしまうと、変化を察知し、誰よりも早く新しい世の中のパターンを認識して、現実への最適化を繰り返すこと。これにつきます。

佐藤さんはAIをはじめとした最新テクノロジーの発展を引き合いに出し、人間はこの先どうなるのか?そもそも私たちが現時点で知っているAIとはなんなのか?を説明しています。まずAIは「弱いAI」と「強いAI」に分けられ、我々が現在触れられるのは「弱いAI」なんだと述べています。

どういうことか?「強いAI」とは映画「ターミネーター」に出てくるような自覚を持ったロボットのことを言います。対して「弱いAI」とは人間の行動様式をパターン化抽出し、それを選択肢の一つとして世に役立てるロボットのことをいいます。

世に役立つロボットにも沢山種類があるのはご存知の通りです。そもそも人間はどのようにテクノロジーを発達させてきたのでしょうか。簡単に言うと以下の3つがポイントになります。

・人間の拡張

・人間の教育

・手のひらから宇宙へ

テクノロジーは人間の能力や知性を拡張します。人間が機械に対して命令をするといった関係はやがて逆転します。膨大なデータを蓄積し、パーソナライズされたロボットは人にアドバイスを送るようになります。イーロン・マスクが代表を務めるスペースXを筆頭に、国家単位の大イベントであった宇宙事業はもはや民間企業の手でなされるようになりました。

現時点では、「強いAI」は存在しません。しかし、近い将来自分で判断して自分で行動すると言うようなAIが生まれると著者は述べています。つまり、人間のような知性を持ったロボットが誕生する可能性があるということです。ここでいう知性は以下のプロセスを踏みます。

① 膨大な情報を蓄積する 

② 蓄積された情報から人間が手動で改善につなげる 

③ 蓄積された情報から人間がパターンを抽出し、そのパターンをシステムに検知させ改善につなげる 

④ パターン認識そのものから改善のための判断まですべてシステムが行う

なんだただパターン化してるだけかと思われる方もいると思います。実はこのパターン化と情報蓄積こそが機械の強みであり人間がどうあがいても勝てないポイントなんですね。ディズニー作品は映画館で上映されるたびに記録的なヒットとなります。そんなディズニー作品でさえ既にヒット作品のパターンを抽出し、膨大なデータを蓄積していると言われています。言い換えると、映画作品のようなクリエイティブな業態でさえ「再現性」のある産業になりつつあるということです。感情という数値がしにくい情報でさえロジックを構築しようとしているんですね。


価値=利益の時代

スマホが普及したことで、消費者と商品の提供の間にあった情報の非対称性はほぼ無くなったと言えます。劣悪な商品が一度市場に出れば、SNSをはじめとしたネットのサービス上で一瞬で拡散され、商品としての競争力を失います。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?