【チームの選び方】最初に人を選べなければうまくいかない【ビジネス】
昼でも夜でもおはようございます。
エンタメ業界ではたらくサラリーマンです。
「Fuji Rock Festiaval」が、2年ぶりに開催されましたね。
まずは、無事に開催出来たことを素直にお祝いしたいと思います。
現地で観ることは叶わなかったのですが、配信で楽しませて頂きました。
色々な批判も多く、ごもっとな意見もあれば、的外れな声もありました。
今この時期に実施したことへの正解、不正解は分かりません。
むしろ、全ての活動はストップするのが正解なのかもしれません。
しかし、闇雲に行動制限することが果たして正しいのでしょうか?
この1年半の間に、ライブエンタテインメント業界は、試行錯誤を繰り返してきました。
その結果、得られたノウハウや専門家の意見、地域自治体との連携、政府ガイドラインの順守、そしてお客様の音楽を愛する想いに支えられた上で、フジロックは実施されたものだと思います。
決して、生半可な気持ちでやったわけではないでしょう。
これを生業としている以上、ベストを尽くしたと思います。
色んな検証は必要だと思いますが、ひとまずお疲れ様でした、と言いたいです。
と、冒頭が長くなってしまいましたね。
さて、このところ、転職やイベント制作について書いてきました。
結局のところ一番大切なのはチームビルディングだな、と思います。
今回は、最初に人を選べなければうまくいかない、というテーマで書いていきます。
音楽業界というのは、スキルだけではうまく行きません。
アーティストの成功を目指す場合、アーティストとスタッフとの相性、というのが物凄く重要です。
イベントの成功を目指す場合、スタッフ同士も含めたチームの相性が一番大切です。
これはわかりますよね?
つまり良いチームを作ることが大切です。
しかし、これが一番大切なのですが、目標の為に必要なチームを集めることが先なのではなく、先にチームを作って、それから目的を議論する、という順番が大切です。
そして、ほんのわずかな差のように思えますが、最初の方向性が少しでもズレると、その先の軌道修正が難しくなります。
そのためにも今回は、何よりもチーム作りが大事、ということを書いていきます。
参考になったよ!とか、もっと読みたい!と思ってもらえたら、フォローしてもらえると嬉しいです!
それではいきましょう!
① なぜ、目的を決めるより、チームづくりが先なのか?
良いチーム、とはどういうことでしょうか?
クラブやサークル、バンド活動をやったことがある人なら良くわかると思いますが、一緒にて楽しいこと、ではないでしょうか。
友達ってこと?
と思うかもしれませんが、チームという場合は、何かの目的を達成するために集まるものなので、友達とは違うと思います。
じゃあ、ある目的のために人を集める、という順番が正しいように思いますし、実際そうすることがほとんどだと思います。
しかし、目的の設定そのものを間違える場合はないでしょうか?
例えば、会社の中であるプロジェクトがあったとしましょう。
このプロジェクトの目的は、会社で一番の売上を上げることだ!と決めたとしましょう。
このプロジェクトに人を募集する場合、会社で一番の売上を上げられる人たち、つまり売上を作る能力が高い人たちばかりを集めるのがベスト、ということになりますよね?
その場合、メンバー選定の基準は「売上を作れる人」ということになります。
しかし、売上を作れる人が何故売上が作れるか、というと自分が手柄を立てさえすればよい、という性格だったらどうでしょう?
自分だけが売上を上げれば良く、それだけに必死で、お互いに協力するのが苦手ということもあります。
こうした人ばかりが集まって、チーム全員が売上を上げることだけにコミットしすぎて、事務作業が疎かになることも考えられます。
これは極端な例ですが、似たようなことがありませんか?
これが正しいチーム編成かと言えば、必ずしもそうとも言えない、ということは何となくわかって頂けると思います。
それでは、どうすれば良いのか?というと、文字にするのが難しいですが、抽象的で、大きな目的を共有できる集まりの方が強いように感じるのです。
「売上1億円」「目標動員数10万人」という具体的なことを掲げるのではなく、「どこにもない新しいイベントをつくろう」とか、「業界にインパクトのある事業を」という感じの方が、共感を得やすいのかな、と思います。
志(こころざし)を共有する、という感じでしょうか。
同じ志を共有する人を集めて、それから「じゃあ何する?」という話を始める、という順番の方が、うまくいくような気がします。
そうではなければ、細かい目的が達成できなかったときに、解散することになりかねないからです。
② チームメンバーはどのようにして選ぶか?
ここですよね。
能力の高さや、スキルが高いことは重要です。
しかし、愛嬌や真面目さといった人間性も大切ですよね。
そして、両方を兼ね備えた人材が一番いいに決まっています。
ではどちらを選ぶか?
答えは当然、両方です、なのですが、その上で複数の候補者が集まったときに、どちらを優先するか、の基準が「能力が先ではマズイ」です。
非常に優秀で能力が高くても、モラルが著しく低い人、自分の仕事以外はやろうとしない人、みたいな場合です。
こちらの記事がいい例かもしれません。
あるいは、自分の仕事は完ぺきにこなすことが出来ても、後輩や部下を育てられない人では、組織にとってマイナスになりかねません。
他にも例えば、優秀な人が幹部のポジションに就いていても、事業を成長させる意思がない、と言った場合、などもそうです。
幹部クラスというのは、単にマネージメントだけを求められるものではありません。
組織をよりよく、強くしていくことを求められているはずです。
この人自身が阻仕事が出来たとしても、問題を発見して解決したり、新たな事業を作ったりできなければ、別の人に変わらなければならないはずです。
能力を優先する場合、この人の能力が高い、優秀であるがために、この人を変えると売上が落ちるかもしれないから、変えられない、とか、大きなミスや失敗をしたわけでもないのに、ポジションを変えると不満を覚えるのではないか、といったことから不適格な人をポジションに残す、といった判断をしてしまうことになります。
優秀であることは前提として、やはり性格の良い人を集めるのが大切です。
素晴らしい実績を出せる人だとしても、性格に難がある人は、一時はよくても長く続けていくのは難しいでしょう。
③ ベストメンバーであり続けるためにはどうすれば良いか?
これは他人への気配りです。
つまり自分の能力を、他者のために活用することです。
仕事において、他者への貢献が仕事の本質です。
例えば、顔の見えるすぐ隣の誰か1人のためでもいいですし、顔の見えないどこに住んでいるかもわからないけど多くの誰かのためになることでもいいです。
知ってる人のために頑張ることは割とイメージしやすいと思います。
家族や、友達、チームメンバーのために自分の力を活かして役に立つことは、誰にとってもモチベーションに繋がります。
自分の能力を高めたり、得られた情報を他の誰かの役に立てるように意識を向けていくことが大切です。
利益や組織の目的のためだけではなく、あくまで個人として他者を気にかけることが大切です。
仕事としての関係だけではなく、人として気にかけることですね。
当たり前のことですが、この当たり前を組織の役割の元、忘れてしまうことはないでしょうか?
自分は上司なのだから、厳しく指導しなければならない
自分は、部下だから上司に逆らってはいけない
この人に気を遣ってもメリットはないからやめとこう
お金を払っているんだから言うことを聞いて当たり前だろう
お金をもらっているんだから言うことを聞かないといけない
こういった発想で人と関わってはいないでしょうか?
相手も組織の役割の前に、一人の人間です。
人ととしてチームメンバーに対して、一人の人として大切にすること忘れないように、常に意識して行動しましょう。
顔の見えない誰か、は例えばこのnoteはそうだといいなと思います。
このnoteは、エンタメ業界ではたらく人々や、これからエンタメ業界で仕事をしたい方、転職したい方、エンタメ業界はツライと思っている方など、具体的な誰かのために書いているというわけではありません。
しかし、実際にエンタメ業界で働いていて考えていることや経験が、ちょっとでも誰かの役に立つような記事になればいいなと思いますし、実際に共感を得られたり、スキやコメントを頂けたりしています。
そういう意味では、既にこのnoteは皆さんのチームメンバー?になれていると嬉しいですね。
④ まとめ
チームメンバー選びというのは難しいものです。
チームビルディングが苦手という人も、チームマネージメントが苦手という人も結構いるのではないでしょうか。
「チーム」や「組織」といったときに、思い込みみたいなものを感じることがあります。
会社なんだから利益さえ残せればいいんだ
それができる人を集めればいいじゃないか
出来ない人は辞めればいいんだ
こういう組織で自分の実力を最大限発揮できている人にお目にかかったことがありません。
こんな組織では、委縮し、内向きになり、発展しません。
やはり、いい人が集まって、健全な議論を重ねて、意義のある目的を達成するために、努力を継続できる、そんな組織が外から見ていても応援したくなりますよね。
エンタテインメントの仕事はプロジェクトごとに多くのチームを編成していきます。
チーム編成さえうまくいくことも多いです。
そういう意味ではチーム編成は、仕事そのものかもしれません。
年代別やプロジェクト別に常にベストなメンバー選定が出来ているかと言えばそうではありませんし、これからもまだまだ学ぶべきことがあります。
これからも勉強を続けて常にバージョンアップした経験を書いていけたらと思います。
皆さんが思う、ベストメンバーの選び方も教えてもらえると嬉しいです。
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