【転職したい!】音楽業界を辞めたい人が言うこと【キャリア(就職・転職・キャリアアップ】
昼でも夜でもおはようございます。
エンタメ業界ではたらくサラリーマンです。
今回は、音楽業界を辞めたい人が言うことというテーマで書いていきたいと思います。
一見ネガティブに見えますが、実はこれを確認しておくことで次のようなメリットがあります。
・これから音楽業界で働きたい人は、覚悟を決めることが出来る
・今から辞めたい人も、覚悟を決めることが出来る。
・業界の人事は、採用基準を高めることが出来る。
・業界の会社は、退職率を下げることが出来る。
業界で15年以上働いていて、現場の経験もしていますが、その内採用に携わっていた期間も4年あります。
若手からベテランまで100人以上の退職者が話していたことを聞いてまとめたものになるので、幅広く業界の人の役に立つと思います。
もし、共感して頂けたり、タメになったよ!と思って頂けたら、スキやフォローしてください!
それでは早速見ていきましょう。
① キツイ(拘束時間が長い・休日が少ない・プレッシャーが強い)
まず最初は「キツイ」です。
音楽業界は、キツイです。
何をもってキツイとするかは人それぞれだと思いますが、一般的な会社に比べてキツイと言われることは多いと思います。
その理由は、以下の3つが多いです。
・拘束時間が長い
・休日が少ない
・プレッシャーが強い
労働法の改正もあって、ここ10年くらいはかなりマシになったと思いますが、それでも一般的な会社と比べれば納得です。
「拘束時間が長い」
これは人と、人の才能を扱うビジネスであることとも関係しています。
例えば、アーティストが納得いくまで音を作りたい時です。
いつ終わるかわからないからスタッフの拘束時間は長くなりますよね。
スタッフは交替出来る場合はいいですが、アーティストとの信頼関係の上に成り立つ場合や、ここまでの流れを把握していなければイチからやり直す必要があることもあります。
そんなときに、コロコロスタッフが変わると作業が進みません。
ですから、代わりが利かないことが多く時間も長くなります。
「休日が少ない」
休日は、ライブ等で出ることが多く、平日は他の業界の人達が動いているので、打ち合わせや準備が入ります。
その為、自分でコントロールしなければ休みなく働くことになります。
そもそも、娯楽を提供する職種は基本的に人が休んでいるときに働く仕事になることがほとんどだと思います。
休みをたくさん取るためには、大学職員等のようにクライアント(学生)が休みときに一緒に休める仕事にした方が良いと思います。
「プレッシャーが強い」
エンタテインメントというのは、世の中の期待を受けて提供するものなので、期日や発表内容に対して、正確かつインパクトを出す必要があります。
高いクオリティと正確さを求められるのです。
絶対間に合わせなければならない
絶対間違えられない
絶対ベストな内容でなければならない
これらを受けて働く人は常に強いプレッシャーに晒されます。
慣れてくれば、これが当たり前になるのでどうということはないのですが、自分が確実に出来るようになるまでは、覚悟しておく必要があるでしょう。
これらがキツイと言われる理由です。
しかし、既に長く働いていると、これらが当たり前のものとして理解できるので、全然負担に感じることはなくなります。
要するに、自分が成長することで解決できること、になります。
自分が仕事をコントロールできるようになれば、拘束時間を短くできるし、休みも取れるし、プレッシャーは感じなくなります。
仕事の内容を理解できるようになるまで、自分を高めていくことが必要です。
② 思っていた仕事と違う
目に見えるものが派手なので、その裏にあるものを想像するのが難しいようです。
仕事に対して理想が高くなってしまいがちで、キラキラした世界を思い描いていると、地味な作業にうんざりしてしまう人がいます。
勿論、続けている人たちはその先に楽しいことや充実した仕事が待っていることを知っています。
しかし、目の前の仕事で精一杯だと不安になってしまいます。
思っていた仕事と違うなぁ、と感じてしまうのはこのあたりです。
2~3年くらい経つと、そのサイクルが分かってくるので、ここは経験ですね。
③ やりたい仕事が出来ない
夢を持って会社に入って、3年くらい経過したときに、ふと気が付くことがあります。
「いつになったら自分がやりたい仕事が出来るんだろうか?」
好きなアーティストを手掛けてみたい、新しい企画を立ち上げたい、自分で新人アーティストを育ててみたい…
希望に満ち溢れて入社したはずなのに、日々の業務に忙殺されていると「これが自分のやりたいことなんだったっけ?」となることがあります。
そして、今いる場所でいつになったらそれが出来るのか?と疑問を持つのです。
そうしたときに別の会社に目が向きます。
取引先の人がイキイキ働いていたり、その仕事に興味を持ったりします。
会社はそうした希望を吸い上げる仕組みがないことも多いです。
どうすれば、好きな仕事ができるのか?
ヒントは過去に記事を書きましたので参考にして下さい。
④ 他の業界を知りたい
学校を卒業していきなり音楽業界に入った人に多いのですが、これが世間一般で当たり前なのか?と思うようになります。
特に、卒業したての頃は、まだ学生時代の友人と会うことも多いでしょう。
しかし徐々に休みの日や、飲み会の時間が会わなかったり、結婚式などの行事に仕事が入ったりと、なかなか予定を合わせられなくことが増えます。
そうしたときにふと「あれ?なんで周りの人たちとこんなスケジュールが合わないんだっけ?」と思うようになります。
そして①でも書いた通り、業界の構造上、難しいことに気づき、他の業界で働きたくなるのです。
それだけではなく、興味を持って入った業界で、やりたいことが出来なかったりすると、「だったら他の業界でお金を稼いで、あくまで趣味として音楽を楽しむ方がいいや」となる人も出てきます。
ちなみに、辞めた後一般的な仕事に就いたものの、退屈過ぎて抜け殻のようになる人も結構います。
振り返ってみて初めて楽しい仕事だったんだなぁと気づくことも多いようですね。
余談ですが、自分は逆に他業種からの転職なので、この業界の良いところも、悪いところも冷静に見た上で、選んで働けているので満足しています。
⑤ 独立したい
人脈やノウハウ、実力があれば独立してもすぐに仕事があるのが、この業界の特徴でもあります。
特にベテランになれば引く手あまたです。
なんせキツイ業界なので、どこも人が育たずに辞めていくことが多いから、いつもどこでも人出不足でだからです。
そして、個人のやりたいことは組織で実現するのは難しいこともあり、だったら自分でやろう、という人も多いです。
実際出来てしまうからですね。
それに、一般的に給料の水準は高くないと見られていますが、動くお金は割と大きいのが特徴です。
自分が社長になれば、それを好きなように使えるとなれば、夢はありますよね。
当然にそれに伴うリスクもあるわけですが、好きなことを仕事に出来て、好きなスタイルで働けて、好きなだけお金を使えるとなれば、会社に長く勤める必要もありません。
独立したいと思うのは自然な流れかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか?
ネガティブな話のようですが、裏を返せばそれぞれの対策を考えるきっかけにもなると思います。
・これから音楽業界で働きたい人は、覚悟を決めることが出来る
キツイ仕事だ、と分かっていたら選ばないことも出来ますし、分かって入れば覚悟もできますよね。
・今から辞めたい人も、覚悟を決めることが出来る。
キツイのと、充実した仕事は表裏一体だったりします。
辞めた後でどうするかをよく考えれば、後悔しない人生を生きられるでしょう。
・業界の人事は、採用基準を高めることが出来る。
覚悟のある人を見極めて採用する方法も工夫した方が良さそうです。
・業界の会社は、退職率を下げることが出来る。
キツイのが当たり前と思わずに、どうすればより良い労働環境を整えることが出来るかを考えた方がいいですね。
そして、独立する程の能力のある人を引き留めるだけの魅力ある会社づくりに注力した方がいいですね。
今、コロナ禍で業界の再編も進んできます。
他業種のノウハウを取り入れることも、また逆も増えてくるでしょう。
業界全体と、その未来を見渡して、より充実した働き方と、夢のある業界にすることで、より多くのアーティストや才能に、活躍の場を作れるようになるといいですね!
参考になった方は、スキやフォローしてもらえると嬉しいです!
ありがとうございました!
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