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鉄道の話

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鉄道(車両・設備)について、マニアックな話を書きます。
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#ディーゼル機関車

DF200形の後継機関車を予想してみた

DF200形の後継機関車を予想してみた

2021年2月17日の官報に、こんな記事が掲載された。

JR貨物がDF200形ディーゼル機関車の後継機を購入するにあたり、入札の前段階として車両メーカーに参考資料の提供を求める記事である。

DF200形の後継機導入計画について、具体的な情報が公開されたのは恐らく初めてのことである。

DF200形は試作機が1992年に登場してからそろそろ30年となり、JR世代機とはいえ後継の話が出ても確かにお

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機関車の性能を考えてみる : DD51(後編)

機関車の性能を考えてみる : DD51(後編)

1987年、日本国有鉄道は民営化され、旅客鉄道会社6社と貨物鉄道会社1社が発足した。

旅客6社では、客車列車を廃止し、電車・ディーゼルカーに置き換えるという国鉄時代の方針が引き継がれたため、ディーゼル機関車に対し積極的な投資をすることはなかった。
客車列車の需要がないことから、それまでディーゼル機関車で行っていた工事列車の牽引や除雪などもディーゼルカーや保線機械(書類上車籍を持ち、鉄道車両として

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機関車の性能を考えてみる : DD51(中編)

機関車の性能を考えてみる : DD51(中編)

この記事は、DD51形に関する記事の第2回である。
前編はこちら

DD51の最近の活躍かつてはどこでも見ることができたDD51形だが、2020年現在、JR旅客会社ではすでに旅客列車での定期運用はなく、JR東とJR西で臨時列車や工事列車の牽引、蒸気機関車の補助などでわずかに運用を残すのみとなっている。
JR貨物所属機も名古屋周辺での運用を残すのみとなり、それも2021年春をもって終了予定である。

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機関車の性能を考えてみる : DD51(前編)

機関車の性能を考えてみる : DD51(前編)

はじめに

これまで私は、鉄道に関する記事を3本投稿している。
これらの記事は、いままで私がnoteに書いた中では一番読まれているシリーズなのだが、鉄道研究は上には上がいて、そのさらに上がいるような業界であるので、同じ土俵で勝負したところで私のような工学素人には太刀打ちできないだろう。
だから私は、高度な技術論ではなく、鉄道の技術的な話題について、あまり詳しくない人にもわかりやすく説明することを目

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