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今日の名言は、「私にはもう何も残っていませんが、あなたの優しさだけは今も確信しています。これ以上、あなたの人生を無駄にするわけにはいかないのです。今までの私たち以上に幸せな二人は他にはありません。」

パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。

ブルームズベリー・グループとは、1905年から第二次世界大戦ごろまで存在したイギリスの芸術家や学者からなる組織。
革新的で個人の自由意思を尊重する思想をもって、文学、絵画、経済学、政治などの幅広い分野で、非常に大きな影響力をもった芸術家集団なんです。
ブルームズベリー・グループは、性の問題について進歩的な立場をとっていて、美や愛をめぐって、共同生活を続けながら討論し、同性間でも異性間でも、愛情をめぐる激しい、そして複雑な関係が交錯していたようです。
ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年のヴィクトリア朝の道徳や価値観に抵抗するように自由主義をかかげて活動をしたということです。

今回紹介する今日の名言は、そんなブルームズベリー・グループの一員として活躍した小説家Virginia Woolf(ヴァージニア・ウルフ)さんの遺書からの一文。
ヴァージニア・ウルフさんは、20世紀モダニズム文学の主要な作家の一人であり、「意識の流れ手法」という革新的な作風で有名です。
「意識の流れ手法」とは、人間の精神のなかに絶え間なく移ろっていく主観的な思考や感覚を、特に注釈を付けることなく記述していく文学上の手法のこと。
ヴァージニア・ウルフさんの代表作「灯台へ」は、「意識の流れ手法」で描かれた小説で、それぞれの登場人物の意識の流れの視点に次々と乗り移っていく感じでストーリーが展開され、誰一人として印象的なアクションをとることなく、ただただ心理描写が続いていくんです。

自ら命を絶つまで精神疾患に悩まされたヴァージニア・ウルフさん。
第二次大戦が勃発し、ロンドン大空襲によって家が破壊。さらに亡くなった友人ロジャー・フライに捧げた伝記の評判が芳しくなかったことで症状は重くなり、ついに1941年3月28日、コートのポケットに石をつめて自宅近くのウーズ川で入水自殺してしまいます。
夫であるレナード・ウルフさんに遺書を残しその生涯を終えることとなるのですが、その遺書が、「世界一美しい遺書」とも呼ばれているんです。

最愛のあなた

また自分の頭がおかしくなっていくのがわかります。私たちはあのひどい時期を、もう二度と乗り切ることはできないでしょう。それに今度は治りそうにもありません。声が聞こえるようになって集中できないのです。だから、私は最善と思うことをします。
あなたは私をこれ以上ないほど幸せにしてくれました。あなたは誰にも代えがたい人でした。二人の人間が私たちほど幸せになれることはないでしょう。この恐ろしい病気が始まるまでは。
もう戦うことができません。私はあなたの人生を犠牲にしています。私がいなければ、あなたは自分の仕事ができるのですから。あなたはできるはずです。もうこの文章さえきちんと書けません。まともに読むこともできない。
言っておきたいのは、私の人生の幸せは全てあなたのおかげだったということです。あなたは私に対してとても忍耐強く、信じられないほどよくして下さいました。他の人たちもわかっています。もし誰かが私を救ったとしたなら、それはあなたでした。
私にはもう何も残っていませんが、あなたの優しさだけは今も確信しています。これ以上、あなたの人生を無駄にするわけにはいかないのです。今までの私たち以上に幸せな二人は他にはありません。

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