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普通ってなんですか?人民に力を!権力にノーを!「はじまりへの旅(Captain Fantastic)」

Hello!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回の映画の主人公は、見わたすかぎり大自然のなか、6人の子どもたちとともに、自給自足のサバイバル生活をするベン・キャッシュさん。
植物を育て、動物を狩猟して自らさばき、それを食事とする。
子どもたちは学校に行くかわりに、文学作品や哲学の本から学び、知識だけでなく自分自身の言葉で考えを語ることができちゃうスーパーキッズばかり。
6ヵ国語をマスターし、ベンの厳格な指導のもとロッククライミングやマーシャルアーツで体を鍛えている。もちろん、コンピューターもなければスマートフォンもない。
アスリート顔負けの運動神経と、ナイフ1本で生きるすべを心得た風変わりなヒッピー生活を送る一家。

そんな家族に転機が訪れます。
双極性障害で入院していた妻レスリーが自らの命を絶ったという知らせを受けるが、妻の父親から嫌われているベンさんは、「もし葬式に来たら警察に通報する」と警告されてしまいます。
そのことを子どもたちに伝えても、子どもたちは引き下がりません。
そこでベンさんは一大決心をし、いざ2400km離れた妻の故郷ニューメキシコへ向かうことに決めました。
そんな「山を降りた変わり者」な一家に、待ち受けていた厳しい現実世界、というお話です。

ベンが大自然で暮らすことを選択した理由は、消費されるだけの社会に疑問を感じたこと。自然とともに命を全うする決意をしたこと。そして、妻の病気の回復を願って。
不確かな大きな力によって動かされる消費社会から抜け出し、自らの手足と頭脳で生きる力を身につけ、「自分らしく」本質的な幸せを追求する一家。
ベンたちほどストイックでなくても、こうした価値観に共感をおぼえる人は多いと思います。
分かっていても行動に移せないジレンマ、そんな人たちに勇気を与えてくれる映画ですね。

この作品の脚本・監督をつとめたマット・ロスさん。
監督の母親もまた、普通とは違った生活環境に興味があり、幼いころ彼はヒッピーコミューンで暮らし、最新のテクノロジーとは無縁の人里離れた暮らしをしていたようです。
つまりは、監督の原体験も大きく影響をしているということね。

映画のなかで登場する言語哲学の父であり、人間の絶対的自由を説くアナキズム論を唱える言語学者、思想家のノーム・チョムスキーさん。
彼の考えを支持するベンたち一家は、自己鍛錬と学びを欠かさず、高い知性を備え、幼い子どもであっても尊重し合っています。

自分らしく、人間らしく生きることができる理想郷を求め続けるベン一家、その旅には、終点も答えもありません。
それに反して、まだまだ不確かな大きな力にすがる人々も多くいます。人間はどこまでも社会的な生き物なんだなということを痛感させられました。

アンは、この映画をみて、
本当はもっともっと、自由で、本質的で、ユーモアがあって、楽しい社会を求めてもいいのかもしれないと感じました。

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