見出し画像

ぼくらは深く、深く、もっと深く降りてゆかねばならない。「PolaX(ポーラX)」

Bonjour!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

「ぼくらは深く、深く、もっと深く降りてゆかねばならない。」
ハーマン・メルヴィル。

今回紹介する映画は、「狂気の書」といわれたハーマン・メルヴィルさんの問題作「ピエール」を原作としたレオス・カラックス監督の映画です。
主人公は、嘘だらけの人生のなかで真実を渇望する新進小説家ピエールさん。ピエールさんが追い求めたのは「真実との出会い」。

森に囲まれた美しいフランスのノルマンディーのとあるお城。
アラジンという名でデビューした新進小説家のピエールさん。
外交官だった父の亡きあと、美しい未亡人の母と何不自由なく暮らしていました。
婚約者リュシーさんとの結婚もまじかにひかえたある日、彼は自分の姉だと名乗る黒髪の女と出会ってしまいます。

「私はイザベル、あなたのお姉さん。」

イザベルさんの出現で、ピエールさんの人生が一転。
平穏な生活のなか、心の奥底で「この世を越えたい」とのぞんでいたピエールさん。
イザベルさんとの出会いが、この世を超えるきっかけになるのではと直感したピエールさんは、母も婚約者も捨て、イザベルさんにいざなわれるようにパリヘと旅立ってしまいます。

やがてふたりは音楽活動と武装訓練を繰り返す謎の秘密結社が暮らす廃墟の倉庫で共同生活をすることとなります。
ふたりはほどなくそこで結ばれ、世の中の嘘を暴き真実にたどりつこうと創作活動に打ち込むピエールさん。

とある知人から母の事故死と婚約者リュシーさんが病気であることを知らされる。
リュシーさんは、看病してくれた人の手をふり払い、ピエールさんの暮らす廃墟の倉庫で、婚約者であることを隠されたまま、イザベルさんと3人で暮らすこととなり、破滅への道を疾走するというお話。

真実を激しく追い求めて疾走する、姉と弟かもしれないピエールさんとイザベルさん。
真実はどこにあるんだろう。もし真実があったとしても、真実は真実を求め続ける人を破滅に導くことしかできないのかもしれないと。
わたしたちを深い、深い闇のなかへのいざなう映画「PolaX」でした。

画像1

【クラウドファンディングのお知らせ】カンボジアの子どもたちとひとつに!音楽・スポーツの力で笑顔の輪をひろげよう!
山梨県甲陵高校生の想いよ世界に響け!山梨県北杜市立甲陵高校にかよう高校生2人が、日本にある “使われなくなった文房具” を必要とする ”カンボジアの子どもたちに届ける”ことを最終目標に、そのための活動資金を集めるためクラウドファンディングに挑戦します!
https://camp-fire.jp/projects/view/491555

画像2


この記事が参加している募集

#自己紹介

231,593件

#スキしてみて

527,181件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?