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その瞬間、恋に変わった。カメラの前で交わした偶然のキス。そして溢れ出す、友達以上の想い。「Matthias & Maxime(マティアスとマキシム)」

Bonjour!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回の舞台は、カナダ・モントリオール。ケベック訛りのフランス語を話しながら、友人たちと青春を謳歌する若者たち。
主人公は、30歳になるマティアスとマキシム、偶然のキスをきっかけに秘めていた、お互いへの気持ちに気づきはじめてしまう幼馴染のふたり。
ふたりの青年の葛藤と美しすぎるロマンスを描いた、アンも大好きなグザヴィエ・ドラン監督の映画なんです。

たった一度の戯れのキス。そしてあふれ出す、君への想い。

30歳のマティアスとマキシムは幼馴染。
その日も一緒に仲間のパーティへ向かうが、そこで彼らを待ち受けていたのは友達の妹からの、あるお願い。
彼女の撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人だが、その偶然のキスをきっかけに秘めていた、お互いへの気持ちに気づきはじめてしまう。
美しい婚約者のいるマティアスは、思いもよらぬ相手へ芽生えた感情と衝動に戸惑いを隠せない。
一方、マキシムはこれまでの友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。
せまる別れの日を目前に、二人はおさえることのできない本当の想いを確かめようとするというお話。

そして、ドキュメンタリー映画のようなたわいないやりとりに、恋を自覚した2人の視線の交わりを忍ばせていく演出。

グザヴィエ・ドランは、本当に天才だと思うわ。
19歳で監督デビューして、今年で32歳になるけど、失われることのない「純粋さ」。
その真っすぐな「純粋さ」を武器に表現者として世界と戦い続けているわね。

アンが特に気になったシーンを紹介しますね。

友人のひとりであるリヴェットの生意気な妹エリカは、若き映像作家。
この若き世代の映像作家は、多様性のその先のインクルーシブをすでに受け入れている世代として描かれています。
そんな彼女が、マティアスとマキシムにカメラの前でキスをするようにお願いをするシーン。

マティアスやマキシムたち20代後半の兄たちに対して20代前半の妹たちの世代はLGBTQについて偏見がないので、「そんなの当たり前でしょ?」って感じで平然とキスシーンを頼んでくるわけです。

エリカ「この映画は、ある意味で印象派であって同時に表現主義なわけ、分かるかな?」
マキシム「僕は詳しくないけど、印象派と表現主義って同時に存在できるもの?」
エリカ「まさに、それが作品テーマなわけ、あなたたち男2人は女2人でもあり、なぜか突然キスし始めちゃう、そこがリアルなんだ。」
マティアス「だけど、言っていいかな、君のノリにケチつけるようだけど、僕たちは男だ。」
エリカ「キュートすぎるよ。きっと、まだ抵抗があると思う、つまり、あなたたちの世代にとってはね。
でも、私はラベルで物事を判断したくない。たとえ外見的にはヒゲや体毛があっても、ほんとの中身は分からない。」

価値観は多様化している。ラベルで物事を判断するのではなく、いろんな形があって良い。
世間体とか社会的価値観とは関係ない世界で、そのことに関わっている当事者同士が、お互いにとって唯一無二の形であれば、それはそれで良いことなのだと。
オープンリー・ゲイであるグザヴィエ・ドラン監督らしいメッセージが込められていると感じました。

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