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何ひとつ忘れない。Call Me By Your Name「君の名前で僕を呼んで」

Ciao!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回の映画の舞台は、イタリアのとある避暑地。
主人公は、まわりの女性たちを虜にしてしまうほど魅力的で早熟な17歳の少年エリオくんと大学教授であるお父さんの助手としてアメリカからやってきた大学院生のオリヴァーさん。
オリヴァーさんもまた、女性たちから「映画スターみたいね」と噂されてしまうほどの美青年なんです。

17歳の少年と24歳の青年の、恋のよろこびと痛みを繊細に美しく描いたひと夏のラブストーリー「君の名前で僕を呼んで」。

1983年、夏の北イタリアの避暑地。
毎年この地で家族と夏を過ごす17歳のエリオくんは、ひと夏の客人としてアメリカからやってきた大学院生のオリヴァーさんと出会います。
最初のうちはオリヴァーさんの魅力にとまどいを隠せず反発していたエリオくんも、ともに時間を過ごしていくうちに次第に心をひらいていきます。
そして、オリヴァーさんもまたエリオくんの魅力に惹かれていき、二人の距離は急速に近づき、激しい恋に落ちていきます。

短い夏を惜しむように愛を確かめ合う二人ですが、夏の終わりとともにオリヴァーさんは帰国することとなりました。
数ヶ月後、オリヴァーさんからの電話でエリオくんが告げられたのは、思いもよらない予期せぬ言葉だったというお話。

劇中で「古代ギリシャ」というキーワードがよく登場するんだけど、古代ギリシャでは男性の同性愛が認められていたから、その時代の文化への憧れが込められているんだって。
そして、この映画の題名「君の名前で僕を呼んで」、ふたりでひとりという発想は、古代ギリシャの哲学者プラトンの「饗宴」に登場する「昔人間はそれぞれ4本の手足と2つの頭をもった球体だった。それを神様が嫉妬して2つに割いてしまったから、片割れを探し求めて私たちは歩き回る」という神話にもとづいているんだって。

当時のLGBTQ+の人たちがおかれていた時代背景を感じとることができるのが、オリヴァーさんと別れ、悲しみに暮れるエリオくんに優しく語りかけるお父さんの愛情あふれる、このシーン。

多くの親は、早く終わらせたいと願い、
息子が冷静になることを祈る

わたしは、そういう親ではない

人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り、
30歳までにすり減ってしまう、
新たな相手に与えるものが失われる、
だが、何も感じないこと、感情を無視することは、あまりにも惜しい

いまはまだ、ひたすら悲しく、苦しいだろう、痛みを葬るな、感じた喜びも忘れずに。

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