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真実は狂気をはるかに超えていた。ブラック・メタルの王は、俺だ。「LORDS OF CHAOS(ロード・オブ・カオス)」

Hei!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回の映画の舞台は、幸福度調査トップ常連国ノルウェーのオスロ。
主人公は、悪魔崇拝にとりつかれた19歳のギタリスト、Euronymous(ユーロニモス)さん。

1980年代後半、悪魔崇拝をかかげて、過激なライヴパフォーマンスとコープス・ペイント(死化粧)で世界のメタル・シーンを席巻し、教会連続放火、暴動、そして殺人事件まで引き起こし、社会問題にまで発展したノルウェーのブラック・メタル。
この映画は、あまりにもスキャンダラスなブラック・メタル黎明期の実話にものづいたお話なんです。

初期ブラック・メタル・シーンの中心的な存在となったバンド「Mayhem(メイヘム)」。
そのバンドの創設者であり、リーダーのユーロニモスさんは、悪魔のもとに生きると心に決めて、「自分という存在を知らしめたい」と強く願いバンド活動を続けていました。
リーダーのユーロニモスさんも一目置くボーカルのDead(デッド)さんは、ライヴパフォーマンスとして自身の腕を切り刻み、観客にその血をかけたり、豚の頭を投げるなどの過激なパフォーマンスを繰り返し、その強烈なカリスマ性によって、ユーロニモスさんのバンド メイヘムは、熱狂的にブラック・メタル・シーンに受け入れられていきました。
しかしある日、デッドさんはショットガンで頭をブチ抜き、自殺をしてしまいます。

それを発見したユーロニモスさんは、一度は救急車を呼ぼうと電話をかけましたが、とあるアイデアが頭をよぎり、もう一度デッドさんの遺体のある部屋へと戻ります。

ユーロニモスさんが思いついたアイデアとは、この悲劇をメイヘムの活動を知らしめる宣伝材料とすること。

親友の脳みそが飛び散る遺体の写真を撮り、頭蓋骨の欠片を友人らに送付したりして宣伝したことが功を奏し、親に借金しながらも自身のレコードショップとレーベルを立ち上げることに成功します。
そのコミュニティのなかで“誰が一番邪悪か”を競うブラックメタル・インナーサークルというものをつくり、ユーロニモスさんは王として君臨するようになるのです。

そしてユーロニモスさんにあこがれて、のちのブラック・メタル界のカリスマとなるVarg Vikernes(ヴァーグ・ヴァイカーネス)さんが、新たなメンバーとして加入することとなります。
過激な行動を何の疑いもなく率先して行う新入りメンバーであるヴァーグさんに、表向きは称賛するユーロニモスさんでしたが、心の奥では「自分が目指していたことは、こういうことだったのだろうか?」と徐々に不安が募ります。

新入りヴァーグさんが起こした教会放火事件を機に、主導権争いは熾烈化していってしまいます。
ついにリーダーのユーロニモスさんでさえコントロールできなくなってしまったブラックメタル・インナーサークル。
その先には、想像もしえなかった結末が待ち受けているのです。

最後にユーロニモスさんから、映画を観ている人に投げかけられる、この一言。

「俺はメイヘムをつくったが、お前は何を成し遂げた?ポーザー(気取り屋)め。」

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