今日の名言は、「逃げることもできず、隠れることも出来ない、逃げ道はないんだ。なら、真っ正面から向き合おう群衆の中でひとりぼっちになろう。」

パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。

Mr.Lonely（ミスター・ロンリー）って歌、知ってますか？
1964年、ベトナム戦争の真っ最中、多くの若い兵士がこの曲を聴いて、故郷や恋人に会えないなかで思いを募らせていたといいます。

ひとりぼっちの僕はミスター・ロンリー
僕には大切に思う人もいない
とてもさびしいんだ 僕はミスター・ロンリー
誰か電話でもかけられる人がいればいいのに

僕は戦場の孤独な兵士
故郷から遠く離れてしまった
自分の意思なんてないままに
だから僕はさびしいミスター・ロンリー
はやく故郷に帰れるといいな

郵便箱のなかを探しても
僕には手紙なんて来ない
忘れられちゃったんだ
僕のことなど誰も憶えてないんだ
どこで失敗しちゃったのかな

僕は戦場の孤独な兵士
知らないうちに故郷から遠く離れてしまった
だから僕はひとりぼっちのミスター・ロンリー
僕の願い、それは故郷に帰ること

この歌から始まる映画が、Harmony Korine（ハーモニー・コリン）監督の「MISTER LONELY（ミスター・ロンリー）」。
パリに住むアメリカ人青年マイケルさんは、不器用な性格から自己を社会へ適応させるためにマイケル･ジャクソンとして生きていました。
つまり、マイケル･ジャクソンのインパーソネイター（モノマネをして生きる人たち）。
そんなある日、マリリン・モンローとして生きる女性と奇跡的に出会い、チャップリンやローマ教皇、リンカーン、ジェームス・ディーンなどのインパーソネイターたちが集まるスコットランドの人里離れた静かな湖畔に建つ古城に誘われます。
そこで共同生活を送り、彼らと地上最大のショーを計画するというお話なのです。

そんなマイケルさんの心に残る最後の一言。

どこを見ても災いだらけ
この世は完全に病んでしまっている
みんなが暗闇や陰から逃れようとしている
でも逃げたっていつかは追いつかれる
僕にはわかる
逃げることもできず、隠れることも出来ない
逃げ道はないんだ
なら、真っ正面から向き合おう
群衆の中でひとりぼっちになろう

一度は映画づくりをあきらめ、映画業界から消えようと思っていたハーモニー・コリン監督。
8年の歳月を経て、「MISTER LONELY（ミスター・ロンリー）」で映画界に復帰しました。
そんな背景を思うと「ロンリー」というキーワードにいろいろな思いを馳せることができますよね。

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