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きみと過ごした、忘れられない209日。「ぼくとアールと彼女のさよなら」

Hello!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回紹介する映画の原題は、「Me and Earl and the Dying Girl」、つまり、「ぼくとアールと死にゆく女の子」。
自分に自信がもてず、個性をひた隠し、誰とでも仲良くしているふりをして、目立たないように高校生活を送ってきた主人公である男子高校生のグレッグくんは、友達と呼べる相手もおらず、独りで生意気に粋がっているだけのいわゆる「ボッチ」的な存在でした。
趣味は、「仕事仲間」と呼ぶ、なぜか気が合うアールくんとともに名作のパロディー映画をつくること。
そんな彼が、白血病で死にゆく女の子との友情を通して、お互いに認め合うことで、自分自身の魅力を少しづつ受け入れ、思春期から大人へと成長していく物語。

突然、目の前で起こった悲劇に涙したことってありますか?難病で苦しむ友達を励ましたことはありますか?
表面だけの「お見舞い申し上げます」ムードって、誰のための思いやりなのか分かりますか?
人間とは不幸な人を見つけては、心のどこかで安心している、世間は意外と冷たいのです。

グレッグくんが幼馴染みだけど疎遠になっていた女の子のレイチェルさんと交流することとなったきっかけは、レイチェルさんが白血病になり、グレッグくんの母親が彼にレイチェルさんの話し相手になるよう強制したこと。
最初は無理やり付き合っていたグレッグくんとレイチェルさんだったが、次第に打ち解けていくのですが、レイチェルさんの病状は次第に悪化していき、グレッグくんは彼女を励ますためにアールくんとオリジナルの映画をつくろうと決心するというお話。

テンプレどおりの言葉でお見舞いメッセージを語る同級生たちと同調できないグレッグくん。
「空気が読めない」グレッグくんの行動は、周囲から白い目で見られるようなことばかり。
逆にその世間からずれた行動が、レイチェルさんと打ち解けるきっかけになったりするのですが、でも、世間とのずれに苦しむこともあるんです。なんだか懐かしいよね、このアンバランス感覚。

最後にはパロディを卒業して、心の底から本当につくりたい映像作品に挑戦する、それはレイチェルさんのためであり、自分のためでもある素敵な作品。

人とは違ったマイノリティな存在だからこそ、世間が忘れかけている大切な何かを呼びさますような作品をつくることができる、これはいまも昔も変わらない、これからもずっと。

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