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「限度のない消費社会に、良いエンディングはあり得ない。」巨匠ジム・ジャームッシュが、過剰な大量消費社会へ警鐘を鳴らすゾンビコメディ「The Dead Don't Die(デッド・ドント・ダイ)」

Hello!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

みなさん、ジム・ジャームッシュって知ってますか?
1980年代からインディーズ・シネマに大きな影響を与えてきた映画監督。
彼の映画作品は、いつでも流行に流されることなく「ジム・ジャームッシュらしさという輝き」を放ち続けています。
映画人だけでなく、世界中の多才なクリエイターたちの誰もが彼と仕事をしたがる、そんな監督よね。

「心に響くもの、想像力をかき立てるものなら何でもパクってやれ。本物であることは大切だが、オリジナリティなどこの世には存在しない」

これはジム・ジャームッシュの名言ね。

あらゆるスタイルを少しずつ取り入れて、常に新しいジャンルにアプローチし続けるジム・ジャームッシュ。
そんな彼が今回挑戦したのが、なんと社会風刺のピリリと効いたゾンビ映画。
いまも変わらず映画への深い愛情を抱いているジム・ジャームッシュ、尊敬するジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」(1978年)へのオマージュとして製作された「The Dead Don't Die(デッド・ドント・ダイ)」は、ゾンビとユーモアを融合することで大量消費主義に一撃を加えるブラック・コメディ作品となっています。

限度のない消費社会に、良いエンディングはあり得ない。

ジム・ジャームッシュは、この作品をとおして、地球温暖化と過剰な大量消費社会へ警鐘を鳴らしています。
スマホに憑りつかれた人たちを揶揄する「スマホ・ゾンビ」からインスピレーションを得て​、「コーヒー・ゾンビ」や「Wi-Fi・ゾンビ」「ギター・ゾンビ」など大量消費主義に憑りつかれた奇想天外なゾンビが大量発生、物欲にしたがって、さまようゾンビが非常にユーモアに描かれています。
そのゾンビに立ち向かうのが、ビル・マーレイとアダム・ドライバー扮する、おとぼけ警官コンビ。
アダム・ドライバーが、「頭を殺れ!(KILL THE HEAD!)」を合言葉に、ライトセーバーならぬナタでばったばったと群がるゾンビを斬り捨てる。
これだけで「うふふ」と笑みがこぼれてしまいますよね。
ちなみにアンが「デッド・ドント・ダイ」に出演するとしたら、「ピザ・ゾンビ」ね。

新型コロナの影響で、生産活動が制限されたことにより劇的に改善された地球環境。
インターネットやSNSによって、すごく小さくなったと感じる地球。
そして、一握りの人だけが儲かるようにできている社会のシステム。

この映画が「自分らしさ」というものを見直す機会になればと、ジム・ジャームッシュは、インタビューで語っていました。

そういえば、銀杏BOYZの峯田和伸さんもこんなことをいっていましたね。

「自分のこと」が「世界全体のこと」になっちゃってるんだよ、みんな。
世の中で何かが起こった。さっぱり関係ないはずなのに、「私はこう思う」とか、世界とすごいくっついちゃってさ。本来、自分と世界なんて違うじゃん。別に関係ないんだもん。
世界と一個になろうとしてるんだよね。世界と一個になんかなれないよ、そんなの。
「世界がひとつになりませんように」

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