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何もない。だけど、僕にはこの街がある。「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」

Hello!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回の舞台は、シリコンバレーも近いことから、アメリカでは三番目に富裕者層が多く住む街になっているサンフランシスコ。
急激に進む再開発により、低所得者層の黒人住民は住みなれたこの街を、次々と追い出されてしまっているのよね。
この映画は、黒人の貧困問題と都市開発がもたらした環境汚染、つまり格差社会への問題提議をしているの。
でもその重々しさを感じさせず、とても芸術性高く、良い雰囲気でおしゃれに仕上がっているので、大事なテーマを見落としちゃうかもね。

主人公は、生まれ育ったサンフランシスコを愛し、祖父が建て、かつて家族と暮らした思い出の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛しているジミー。

変わりゆく街のなかにあって、歴史あるヴィクトリアン様式のその家は観光名所にもなっていました。
ある日現在の家主が手放すことになり売りに出されることをジミーは知ります。
再びこの家を手に入れたいと願い奔走するジミー。
そんなジミーの切実な想いは、大親友のモントをはじめ、地元の友人や離ればなれに暮らさざるを得なくなった家族の心にも響き渡ります。
都市開発によって、最もお金のかかる街となったサンフランシスコで、彼は失くしたものを、自分の心の寄りどころであるこの家を取り戻すことができるのだろうか。

アンの心に残ったシーンを紹介しますね。

「誰かの死」をテーマにしたSNS投稿って「いいね!」をたくさんもらえちゃうよね。
でも本当に死んだ人のことを大切に思っている人って、何人くらいいるんだろう?
SNS投稿では語り尽くすことができない「誰かの死」、そんな命の大切さを軽んじるSNS投稿を皮肉ったシーンがこちらです。

ある日、地元の友人コフィーが銃で撃たれて殺されてしまいます。
仲間に合わせて悪ぶっていたけど、本当は心優しいコフィー。
そんなコフィーの死を偲んで書き上げたモントの戯曲「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」。

ヘーゼル・グリーンの投稿
「言葉がない!何も言えない!
メールでハグを送ってくれ!」

モントの怒りのセリフ
「135いいね?!クソッ!」

ロドニー・タックの投稿
「ウソだろ!お前が死んだなんて信じられない!
悲しい顔は嫌いだったよな、胸の痛みを音楽にしよう!
この投稿いいだろ?」

モントの怒りのセリフ
「ロドニーは10年前にフロリダに引っ越した!」

モントの怒りのセリフ
「この人たち、コフィーのこと本当に知ってるの?」
「コフィーには投稿では表せないような違う側面があった!」
「お願いだ!彼の人生に祝福を!
俺が声を張り上げるより、みなさんがコフィーの思い出を語ってくれ!」

この後、客席の人たちがコフィーとの思い出を語りはじめるんだけど、
汗だくで熱演するモントのコフィーを想う気持ちに、何だか胸がぎゅっとしめつけられちゃったな。

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参加費:2,000円(税込)
日時:2021年8月17日(火)10:00~11:30
定員:100名 ※先着順(定員になり次第、応募終了)

【申し込み期限 8/1(日)まで!】
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