【本質】答えが定まらない理由は定義をしていないから

〜するべきか。
〜することは悪いことか。

こういった問いに対して、
そんなの人・状況による、
多様性の時代だから何とも言えない、

無思考でこう言い放って、視野が広い"風"を演じている人には、もう少し頭を使ってほしい。

そもそも、全てにおいて、答えが出ないのは、定義が足りていないからだ。
定義が足りれば、答えは定まる。

次の、誰もが一度は計算したことのある、下の問いについてもそうだ。
1+1=?
こう問われたら、反射的(機械的?)に、「2」と答える人がいるだろう。

ただ、これだけでは、答えは1つに定まらない。
当然、10進法(厳密には3進法以上)における解答は「2」になるが、
・2進法における解答は「10」になる。
・そもそも、「1」とは何か、「+」とは何か、という定義にまで遡れば、もっと多様な解が生まれる。(「標数がわからないから答えられない」と言う人もいるだろう。)
(念の為に一言添えると、私は数学の話がしたいわけではない。それに、数学に精通しているわけではないので、上に書いたことが数学的に十分な、正しい説明であるかどうかはわからない。だから、数学の解説としては読まないでほしい。伝えたいのは、定義が十分でないと、答えが定まらない(逆に言えば、定義が十分であれば、答えはただ1つに定まる)、ということだ。)

だから、そんなふうに、広い立場の理解者であるかのような偽善者・エリートぶるのではなく、定義付けをして、ある特定の状況における解を求める、そんな建設的な議論をしよう。
あるいは、その定義付けをすることに意味が無いと判断したのなら、そもそもそんな議論に時間を使うのはやめよう。定義付けをしなければ、答えは出ないのだから。

この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?