この本を読んではいけない【その②】
前回はこちら↓
ここまであらゆる角度から
「この本を読むべきではない理由」をとても分かりやすく、論理的、かつ、科学的に述べてきた。
それらをまとめると
「笑いによって人生を狂わせたりゴリラを進化させた挙げ句、人類が滅亡してしまう」という、とんでもない調査結果だった。コワイ。
さらに、独自調査によってこの本は
「地球始皇帝」ご自身が執筆していることが判明した。タイトルのサムネ画像がその証拠だ。
なんと恐れ多いことだ。
前回「この本は人類を滅亡させる力を持っている」と書いたのもこれでうなずけるだろう。
「この本を読んではいけない」だなんて、失礼なタイトルをつけた私は存在を消されてしまうかもしれない。
ということで
「お願いだからこの本を読んでください」(注:ゴリラは除く)というタイトル変更への検討を加速させることにする。
・・・ところで、こんな反論もあるだろう。
「クスっと笑える程度の本なんて他にもある」
という指摘だ。
もちろんそのとおり。
おもわず笑ってしまうのが罪なら
【福笑い】までも禁止されてしまうではないか。
それは困る。
福笑いだけが私にとって唯一の娯楽なのだ。
わずかな楽しみを奪わないでいただきたい。
さらに言えば、そういうレベルの低い反論をする人は、将来いつか「死」が訪れるだろう。
実際死ぬ。
・・・では、ここからは若干マジメに
「この本を読んではいけない本当の理由」を解説していくとしよう。
理由その⑤【現実を直視させられる】
著者の「地球始皇帝」自身が述べているとおり、この本は普通の文章術…いわゆるテクニックやノウハウを学べるものではない。
「プロのライターになりたい」
「Twitterでバズる文章を書きたい」
「ウケる言葉を勉強したい」
そういう願望にたいして、地球始皇帝である田中泰延さんは「スタート地点からすでに間違っている」と指摘する。
さすがに人類ではじめて地球全土を統一した人のお言葉は、説得力がある。
たとえば、テクニックやノウハウに関してはすでに教科書(手本)となるモノが存在しているだろう。
その後につづくのは内容を言い換えただけだったり、パクリだったり。
ヒドイものになると「○○さんが放った衝撃の一言!」という中身のないサムネやタイトル・・・。
それらが「釣り」であることは確定的に明らかなのに、まんまと釣られた私は「う~ん…」と唸ってしまう。
すると某ひろゆき氏の
「◯◯はもうオワコンです」
という関連動画がでてくる
→「マジか!?」と思いつつ見る
→タイトルと内容が合ってない。
まんまと釣られた私は「う~ん…」と唸ってしまう。
これでは入れ食いの魚と変わらないではないか。
ちなみに「この本を読んではいけない」という記事タイトルも釣り目的である可能性が高い。
誰だ、こんなまぎらわしい記事を書いたのは。
読者の反感を買うと同時に
「どんなふざけた内容なんだ」
と気になってご覧になってる人もいるだろう。
「ふざけた内容」という点ではある意味間違ってはいない。
タイトルに釣られてここまで読んでしまった人は、ぜひとも私とおなじくウンウン唸っていただきたい。
・・・。
なにが言いたいんだっけ…?
理由その⑤【現実を直視させられる】
そうそう、これが言いたいんだった。
忘れないように同じ見出しをここにこうして貼っておこう。
つまり、
「○○になりたい」という願望をもった読者がこの本を読んだとしても、夢を叶えられるとはかぎらない。
それどころか「むしろ現実の厳しさを味わうことになる」ということだ。ヒドイ。
目指すべき最上位はすでに存在しているので、後追いにしかならないということだ。サツバツ。
それはまるで「金が掘れる」と聞いて、すでに掘り尽くされている鉱山に向かうようなもの。
もちろん、多少の金は見つかるだろう。
ひょっとしたら食べていけるかもしれない。
でもちょっと待って。
それって、あなたが本当にやりたかったこと?
食べるためにやるのか、やりたいからやるのか
興味ないことを調べて、
面白くもないのに愛想笑いして、
やりたくもないゲームを実況プレイして、
再生回数やチャンネル登録のために毎日更新する。
そこで多くの人は気付くだろう。
「・・・これって仕事じゃね?」
仕事としてみた場合、時間や労力が割に合わない。
現実は砂糖のように甘くない。
「舐めてみたら砂糖じゃなくて全部塩だったよ・・・」と、多くの人はフェードアウトしながら音信不通となる。
それでも続ける人が
「ひょっとしたらあの料理につかえるかも・・・」
と思いつく。
こんな感じで、継続することでアイデアというのは思い浮かぶものだ。
だが試してみたところで、実際は失敗することのほうが多いだろう。
そんな人は挫折してインドへ旅に出る。
「カレーの香辛料だったら使える」と思ったのかもしれない。
旅に出ることなく、ここまで残った人はごくわずかだ。
単に「頭にターバンを巻きたくなかっただけ」かもしれないが、めげることなく、さらにしょっぱい塩をペロペロ舐めつづける。
もはや指はふやけまくり、塩分過多の状態だ。
腎臓が「アタシいま血圧どんだけ高いのかなーッ!?」と悲鳴をあげそうになる寸前、そのしょっぱさとマッチした料理ができあがり、ようやくまわりが評価してくれる。
比較され、きびしい目で見られるが一定の評価は得られる。居心地としては悪くない。
「こんなもんでいいか・・・」と妥協する。
おなじ料理を作りつづける毎日・・・。
そこでふと気付く。
「あれ?わたし、なんのためにがんばってたんだっけ?」
その途端、なんだか物足りない人生になる。
楽して稼げる方法なんてない。
が、ガマンして塩を舐め続けたからといって報われるわけでもない。
ここまで読んだ人は、ぜひとも台所にある塩を舐めまくってウンウン唸っていただきたい。
・・・。
なにが言いたかったんだっけ…?
理由その⑤【現実を直視させられる】
そうそう、これが言いたいんだった。
忘れないように同じ見出しをここにこうして貼っておこう。
本を読み終わったあと、私は田中さんの言った
「スタート地点からすでに間違っている」
という言葉を、次のように解釈した。
「そもそもの前提として、自分がそうしたいと思ったことを、あなたはやろうとしているのですか?」
これがこの本のタイトル通り、ズバリ本質だと思う。
だが多くの人は、自分がなにをしたいのか分からないので、自己啓発本などを手に取って「やればできる!」みたいな聞き心地のよい言葉に酔いしれていく。
私はこれも根本的に間違っていると思う。
だいたいなんだ。「ヤレばデキる!」って・・・。
ヤったらデキるのは当たり前ではないか。
「しずかちゃんとじゆう~に、ヤりたぁ~いな~♪」
「ハイ、すいみんやくぅ~♪」
という歌が国民的アニメで流れるぐらい当然のことである。
・・・・・・。
・・・話をもどそう。
なぜビジネス書が「どん底から這い上がるサクセスストーリー」ばかりなのか。
なぜ「この本を読んだらあなたも成功する!」という結論に終始してばかりなのか。
簡単である。
そうやって書かないとだれも買ってくれないからだ。
当たり前だが、どん底に落ちたからといって必ず這い上がれるわけではない。
現実の世界では落ちたままイマイチパッとせず、一生を終える人だっている。
という、まえがきの本があったとしても私のような変人しか読まないだろう。だれか書いてくれ。
ほかにも中盤あたりから急にダレてきて
「けっきょくコイツは何が言いたいんだ?」
という本が多過ぎる。
私もそろそろ何が言いたいのか、自分でもよく分からなくなってきた。
要は「正解はなにか?」を追い求めても幸せにはなれない、ということだ。
これに気付いた人は
「最近流行りのユーチューバーになろうかと思ったけど、この本で現実を知ったからやめておこう」となる。
すると・・・
コーラにメントスを入れるユーチューバーが激減してしまう。
→コーラの消費が減る
→コカ・コーラ社は大打撃をうける
→リストラで失業者がふえる
→経済が崩壊する。
なんておそろしいことだ。
経済面の観点から見ても、この本は人類にとって脅威になりうるのだ。
世の中を不況にさせたくない人は、くれぐれも気を付けよう。
やった。
やっと見出しの結論につながった。私はやり遂げたのだ。
だが、本当に伝えたいことはここから先だ。もうちょっとだけつづk(ry
【その③】はこちら↓
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