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『定年退職間近で慌てないように』

証券会社や銀行の広告で、
『退職金は運用して増やそう!』などのキャッチフレーズを見かけます。

その文言に違和感を感じるのですが、

実際、退職金を活用して、今からでも投資をするべきなのでしょうか?

本日のテーマは、

『定年退職間近で慌てないように』です。

NISA制度もそこまで浸透していない頃、株式投資のセミナーを受講したことがありました。

将来のことを考えた30代、40代が多いと思いきや、受講生の半分以上が60歳以上の方でした。

たまたま隣の席だった、会社では部長クラスであろう男性に受講した理由を尋ねると、『もうすぐ定年退職で、老後の資金の準備をさほどしていなかったので、退職金を使って株でお金を増やそうと思っている』とのこと。

当時はさほど投資の知識はありませんでしたが、感覚的に『大丈夫なのかな?』と感じたことを覚えています。

実際、十分な貯蓄があるのなら別ですが、恐らくそこまで資金的な余裕をもって定年を迎えられる人は、ほんの一握りです。

金融広報中央委員会の『家計金融行動に関する世論調査』によると、金融資産を持ってない世帯は50歳代で29.5%、60歳代で26.7%。

預貯金が少し有っても、定年間近で1000万円以下だと相当厳しいです。

60歳以上の夫婦の生活費は平均約27万円。

うちの両親もそうですが、時間も出来るので、現役世代にできなかった旅行や趣味にお金を使いたいと思う方は多く、更に支出が増えるので、月の娯楽費が平均2万円かかるとすると、生活費は月約29万円。

年金受給額は約22万円ですが、社会保障料や所得税を引かれてざっくり計算すると約20万円の手取りになるので、1000万円あった預貯金は10年を待たずに枯渇することになります。

その中で、預貯金が十分にない世帯にとって、退職金は老後の資金の一部になるため、それを変動が激しい投資に回すのは危険です。

お金を安定的に増やそうと思えば最低15年はかかります。

定年直近になり、老後の資金が足りないことに気づけばもう手遅れになりかねないので、現役世代の方は気づいた時に資産形成を始めましょう。

まだまだ『時間は、あるようでない』ということを意識することが大切です。

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